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あの時は見えなかったけど、今なら見えるもの


9月20日は父の命日でした。
2年前のことでした。


写真は父への悲しみを受け入れられた美しい湖です。

綺麗なものを見ると感謝の気持ちが湧き上がってくる。

 

  

 赤ちゃん連れのお客さんばかり気になる…

 
 昨日は職場で、
赤ちゃん連れのご家族を
何組か見掛けて、
父のことを思い出しました。

 
そのお客様に
「可愛いですね。」と声を掛けると
「孫なんですよ」と嬉しそうに話してくれました。

  

父のこと 病気のこと


父も孫のことをとても可愛がり、
新生児の子育てで大変なときも
大きくなってからも
すごく助けてくれました。

 
ずっと元気だと思っていたので
病気が分かったときにはショックでした。

病院に行くのを忘れたり、
薬が飲めていなかったり
今までできていたことができなくなり
わたしが病院に付き添うようになりました。

 
もしかしたらと思っていたけれど
病院の先生から紹介されて検査し、
アルツハイマーになっていることが分りました。

 
今までしっかりしていて
すごく元気で、
母もわたしも頼りにしていて
物忘れがひどくなったと
思いこみたかった。

 一年ほど、
ゆるやかに様子を見ていたけれど
怪我が多くなり、
だんだん分からないことが増えたり
出来ないことが増えていきました。

 

 戸惑いがあったのはどうして?


転んだ父を近くの病院に連れていき、
消毒が必要で
毎日のように通っていたとき


「お嬢さんと一緒だと嬉しそうだね。」
と看護師さんに言われて
毎日通院するのは大変だったけれど


一緒にいると安心すると
思ってくれてるのかなと
ちょっと嬉しくなって
頑張って通ったりしていました。

兄と行くと元気がなかったそう。
あの頃は兄も戸惑って
父を怒ってばかりだったから。

 
父は孫にはとても優しかったけれど
わたしと兄の子育て中は
仕事ばかりしていて
良いお父さんという感じではなかったんです。

 

だからわたしも兄も
そして母さえも
父の介護が必要になったとき、
何となくどうして良いか分からず
戸惑う期間があったのです。

 

関係性が悪かったから
何かしてあげることに
戸惑いがあったんですよね。
 

子育てしている時も
父は、孫のことだけ
可愛いのかもしれない


わたしのことは小さい時から
あまり大事にしてくれていない
そんな風に思ったりしていました。

 

妄想かもしれないけれど (笑)

 

8月から博物館で働いていて、
その中のアトラクションの案内をしていたのですが、


昨日、
赤ちゃんを抱いていたお客さんは、
お嬢さんと奥さんに
楽しんでもらいたいと
自分は赤ちゃんと一緒に待機していて

 

お二人を見ている様子から
たまにはゆっくりしてもらいたい
遊んでもらいたいんだという思いが
伝わってきました。

わたしの妄想かもしれないけれど  (笑)

 

もしかしたら、父もそんな風に
わたしへの愛情もあって
子どもたちを
見てくれていたのかもなぁと
そんな気持ちになりました。

 

あのときは分からなかったけれど
きっと父も愛情を
持っていてくれていたのだろうと
思えるようになって
感謝の気持ちが湧き上がってきました。

 

 感謝の気持ちを伝えたい

 

 明日は三回忌なので、
父にありがとうを伝えて来ようと思います。

 

昭和一桁生まれの父は
愛情のある言葉なんてかけてくれたことは無いけれど
心の中は愛情でいっぱいだったんだろうなぁ。

 

 一生懸命なときや余裕がないと
強みが見えないときもある

欠けているところばかり
見てしまうときもある

落ち着いて真実が見えてきたら
今からでも出来ることをしていこう
そう思いました。

 

 

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