「本日は、お日柄もよく」

言葉を大切にしたいと思ったのは、たぶん浪人していた時に文学部を目指していた子と友達になってからだと思う。
それまでは、人から受ける言葉には敏感なくせに、自分の使う言葉には全く責任を持ってもいなかったし、相手にどう伝わっているのかなんて考えもしていなかったように思う。
ちょっと言葉に対して考えるようになってから、私は言葉をちゃんと大切にして、操っているつもりでいた。
でも去年、人に自分の考えていることを伝えようとした時に、全く自分の意図や考えが伝わっていなくて、大きな衝撃を受けた。
私の言葉ってこんなにも人に伝わっていないんだということを突きつけられて、本当にショックだった。

自分の思ったように言葉を操るのは難しいけど、それが自分の思った通りに伝わった時とか自分の言いたい微妙なラインの気持ちを言葉でいい得た時は嬉しい。

その人の考え方とか生き方のようなものは、どうしてもその人が使う言葉に出てしまうように思う。
だから、自分の使う言葉には、自分の人生と同じくらい責任を持った方がいいなと思ったし、「これが私なんだ」と私が使う言葉で語れるくらい、私の言葉には誇りを持ちたいなとも思いました。