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アナゴの甘辛焼き

  ここヨスに住んで真っ先に覚えなければならなかったことは魚の名前だと言えるかもしれない。それぐらいここでは魚のお店が溢れているし旬のものを食べに行こうとなると魚になる、そんな港町的な文化がある場所です。でも魚って覚えにくい。というのも日本語でもあまりよく分かってないから。정어(コノシロ)も 우럭(クロソイ)もここでは一般的な魚だけどそもそも日本語で馴染みがなく覚えるのに苦労しました。ただ、ウナギとアナゴだけは別!韓国語では장어、漢字にすると長魚と書くのでそのまんまじゃんとすんなり覚えることができました。この장어の前に바다(海)がつくとアナゴ 、민물(淡水)がつくとウナギになります。これもそのまんま。

で今回はアナゴを食べに行ったお話です。

장어といえばまず思い浮かべるのが장어구이 タレに浸すのではなくそのまま焼き、一口大に切り、サンチュの上にのっけて生姜の千切りと一緒に食べる。その次は장어탕ではないかな。要はウナギ(もしくはアナゴ)のスープで身が砕かれたものがおそらく一般的で、추어탕(ドジョウスープ)みたいな。こちらでは 身がごろっとそのまま入った통장어탕が一般的。店によって一緒に煮込む食材も違いがあり白菜の外側の葉っぱを干してから戻したものが入っているお店もあれば、モヤシやゼンマイ、お豆腐が入るお店もあり。ここのお店は後者。ここの장어탕を食べにお昼は多くの人で賑わっています。

私たちも普段はスープを頼むのですがその日は장어구이を頼んでみることにしました。ここは同じ구이でも양념구이、焼いてから甘辛いヤンニョンに絡まって出てくるスタイル。これが辛すぎず絶品でご飯に良く合うんです。身もプリプリであっさりしていて美味しい。

生姜の千切りと一緒にサンチュに包んでいただきます。さっぱり食べられるのでアナゴやウナギを食べるときに生姜は必須アイテムになりました。

ご飯と장어탕ももちろんサービスで出てきます。白いご飯をスープに浸して食べるといくらでも食べれちゃいます。そのほかのおかずもどれも美味しくていつ食べに来ても大満足なお店です。お店のご主人も気さくで親切な人で他のお客さんがメニューにない生玉ねぎが欲しいと言ったら気前よく出していました。こちらは生玉ねぎにお刺身を乗せて食べる風習もあるので(特にコノシロ)このお客さんもそうやって食べたかったんだと思われます。今度はもっと気温が下がった日に行き熱々の장어탕で体を温めたいな。

영빈식당
전남 여수시 소라면 덕양로 384
061-683-8481


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