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韓国の中華料理

小学生だったころ日本の実家の近所には北京という中華料理屋さんがあり、たまにお昼ご飯を食べに家族ででかけた記憶がある。炒飯が美味しかった。お家で食べるものと違って米がパラパラして味が濃くて一緒についてくるスープも楽しみだった。外食といえば中華料理屋だった気がする。世の中は土曜日がまだ休日ではなく、デニーズといったファミレスも一般的ではなかった時代の話。

一方韓国も似たようであったようで(n=1夫)、入学式や卒業式といったちょっと特別な日に食べに行ったり、もしくはお家で出前を頼んだり。そうそう、ヨスは石油化学コンビナートがあり石油会社や化学大手の社宅がいくつかあって(我が家も住んでいるんだけど)だいたいどこの社宅にも敷地内に복지관(福祉館)といって会社が運営している家族向け中華料理屋がある。私もたまに子どもと二人で夕飯を食べに利用するんだけど、安くて美味しい。韓国でも外食といえば中華だった時代があり、その名残なのかなとふと思った。

ヨスでお気に入りの中華料理屋は石油コンビナートで働く労働者たちから長年愛されてきたここ、박가네がお気に入り。もともと工場と工場の間に位置してたが去年市街地に近いところに移転。客層は家族連れも多いけど作業服を着た人たちも未だに多く、ファンが離れない店だと感じる。

こちらは私の大好きなメニュー三鮮炒飯!三鮮とはおそらく肉、海鮮、野菜が三種類入ったという意味かと思うが見ての通り具は三種類以上。味付けが薄目な炒めたご飯の上に海老、イカ、筍、豚肉、玉ねぎなんかの具と卵焼きが乗っている。日本の炒飯とは少し違うスタイルをとっているがとても美味しい。

こちらは夫の大好物짜장면ジャジャン麺の亜種ともいえる간짜장カンジャジャン。麵の上にソースが乗っているジャジャン麺とは違いソースと麺は別々で来る。この간짜장の간とは本来乾くの건(乾)から来ているとのことで、普通のジャジャン麺のソースは水で伸ばすのに対し간짜장はその過程はない。そのためソースは予め作り置かず注文が入ったらすぐに材料を炒め作るとのことでそこもジャジャン麺との違いらしい。確かにソースが濃いような具が多いような感じではある。

これは韓国版酢豚である탕수육。ポイントはサクサクに揚がった豚肉にかかった餡。ここのお店は柚子の風味がきいていてさっぱり爽やか。料理のサイズも三種類からあり、あれこれ頼みたいけど人数が少ない3人家族にとっては有難い。韓国の人たちはこの餡をつけて食べるか、かけて食べるか、二派に分かれると言われているが、我が家は夫も子供も私もかけて食べる派。今んところ、喧嘩にならず仲良く食べることできている。

ここの中華料理屋さん、最近なかなか行けていないのでそろそろ訪問しなくてはと思う一方で日本の中華屋さんも恋しい。当分先だが帰省したら必ず行って味の濃い炒飯を嫌というほど食べたいな。

중화요리 박가네
전남 여수시 무선6길 40 1층
0507-1461-8995





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