見出し画像

映画「今はちょっと、ついてないだけ」再生の物語はやっぱいい。


「今はちょっと、ついてないだけ」(2022年)。何の予備知識もなく見はじめたけどよかったなぁ。マッサンの玉山鉄二が元売れっ子のカメラマンというか、ネイチャリング・フォトグラファだったが、借金を背負ってその道を捨て、ただただ謝金返済のために働く日々を送っていた。当然世捨て人のように暗い。そこからつきが戻ってきて、再び写真の仕事に戻る復活・再生のハナシ。
見終えてから、「犬がいた季節」伊吹有喜の同名小説の映画化だと知った。この頃、小説か映画どっちがいい、みたいなことをすぐ考えちゃうんだけど、何も知らずに見たから余計なこと考えなくてよかった。
玉川の周りにいる、しくじって暗い人たちが玉川と共に再起するストーリーは、安易すぎるような気もするが、再生の物語はやっぱグッとくる。
監督の柴山健次はまだ44歳で、他に見た作品はなかった。センスある。これからもいい作品を撮ることだろう。
このところ日本映画ばかり見ている。日本アカデミーを受賞したり派手な宣伝してなくても、この作品のようにいい映画がたくさんあるから。

この記事が参加している募集