ドイツの人たちは「コリーニ事件」をどう観たんだろう
コリーニ事件 (ドイツ 2019)
マルコ・クルイツパイントナー監督
1968年に施工されたドーレアー法は、ナチ犯罪に加担した法律家、軍人が行った犯罪の時効を短縮させた。これにより多くの法律家らが訴追を免れ、公職追放を免れた。
その問題を告発した弁護士で小説家によるベストセラー小説の映画化作品。
思想信条にかかわらず、社会派サスペンス、或いはリーガルドラマとして見応えがあり、誰でも楽しめる。
しかしドイツにとってナチ時代の負の遺産を克服することは実に難しいのだな。2019年でもなお、それに向き合わなければならないのか。
創られるべくして創られた小説、映画だから大ヒットしたのだろう。
でもぼくには、多くのドイツ人がどういう感じでこれを鑑賞したのか、今ひとつイメージすることができないんだが。