「喜劇 愛妻物語」 水木ありさがすごい
最初から可笑しく、濱田岳のバカぶりにゲラゲラ笑いが止まらなかった。
水川あさみの冷たく、ひどい仕打ちも、当然だわ。あれじゃしょうがない。
が、濱田岳のあまりにもサイテーな言動に、ふと笑えなくなり、一瞬観るのが辛くなったりして。
自分だって、似たようなサイテーなことやったり、考えたり、したかも、って。
娘の純真さに救われてるとこも、なんか身につまされ。
もうダメ、別れるって、水川あさみが、そして家族みんなが泣き崩れるシーン。流れる向田邦子・阿修羅のごとくのテーマ曲「ジェッディン・デデン」がぴったり。
もうそこでエンディングだろう、って思った。ホントの破滅は見たくないし、悲劇にしちゃたらかえって凡作だし。
で、実際のエンディングは、水川あさみがいつものようにぶつくさ文句を言いながら濱田の脚本執筆を手伝ってるシーンで。
ぼくらは救われた。
乗り越えていけるんだ、って思えて。
水川あさみ、はこれでキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞、TAMA映画賞最優秀女優賞、第42回ヨコハマ映画祭主演女優賞獲ったんだね。
のだめカンタービレや西郷どんにでてたっていうけど印象に残ってない。
夫はエール窪田正孝って、どんなフーフなんだろう。
すごい役者だ。