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ちょっと長めの芸人考察

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#バカリズム

九月の虚無はコントの虚無

九月の虚無はコントの虚無

ピン芸人九月さんのエッセイ本「走る道化、浮かぶ日常」が発売されて話題となっています。

SNSでバズっているのを何度か見たことがある人も少なくないと思います。
事務所に所属せず完全フリー、ラジオやテレビのレギュラーがあるわけでもなく自身のYouTubeチャンネルがメディア活動の基盤、お笑いネタの賞レースの決勝戦や寄席などの舞台に定期的に出演しているわけでもない。
そんな状態からいきなり全国の書店に

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ふかわりょうが克服した小心者

ふかわりょうが克服した小心者

ふかわりょうさんと岡本夏生さんの裁判が話題になっていましたね。

この件について、どのくらい経緯を把握しているかによって感触や印象や意見が変わる話だなぁと思います。僕個人としては「キス芸」だとしてそれが判決でこのような結果になるのも当然だと思うし、またその前段階としての金銭トラブルの件、岡本夏生さんの5時に夢中降板の件なども何となくではありますが流れをテレビやネットの画面上で見聞きしていた上で今現

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バカリズム松下の世界線

バカリズム松下の世界線

バカリズムさんがMCを務める「もしも師」が放送されて話題になっていますね。

架空の職業になりきってシミュレーションをするという半分だけコントをしているような不思議なフォーマットの企画と、ここら辺の世代の若手芸人にバカリズムさんが司会として絡む事自体のもの珍しさが、何やら新鮮味のある風向きを感じれて面白いなぁと思いました。

そしてこのコンセプトを観た時に思い出したバカリズムさんのネタがあります。

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永野は霞んで消えるよりはラッセンが好き

永野は霞んで消えるよりはラッセンが好き

少し前ですがとんねるず石橋貴明さんのYouTubeチャンネル貴ちゃんねるずに永野さんが出演していて話題になっていました。

永野さんと石橋貴明さんと言えばとんねるずのみなさんのおかげでしたの人気企画全落シリーズでの落とし穴に落ちた時のリアクションが本気なのかネタなのかで物議を醸した件が思い出されます。そのどちらとも取れるような塩梅の永野さんの立ち振る舞いを炎上と言えるかまでは微妙なところではあるも

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ダブルブッキング川元文太はまだ箱の中にいる

ダブルブッキング川元文太はまだ箱の中にいる

人見知り芸人の極地

誰も傷付けない笑いの別次元

生き様をエンタメにする事の本当の意味

これらの条件を全て満たすダブルブッキングというお笑いコンビのボケ担当川元文太という男を皆さんご存知でしょうか?

芸歴20年以上、ホリプロコム所属、ネタは主にコント、シュールなボケかつブラックな内容が持ち味。大喜利センスに優れ、様々な大会で結果を残す。毒舌。

こうして並べてみると、一見するにそのプロフィー

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