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ADHD、双極性障害の診断がおりるまで〜後編〜

どうも。シェリーです。
今回は前回の続きとなります。まだ見ていない方は、よろしければ前編から見てみて下さいね!

PTSDの治療へ

さて、そこから時間は流れ、28歳の時。
ADHDについては、ちょこちょこと自分で工夫して出来ることも増えたり増えなかったり。
序盤で登場した「精神科の薬なんて飲んじゃいけないマン」は立派なDV彼氏へと進化を遂げ、私も「恩に報いなければ」と思うなど立派な洗脳状態にありましたが、なんとかして逃げ切ることに成功。
多分無意識に躁転パワーを使ったんだと思う。力こそパワー。

人生をやっていく上で躁転を利用することはおすすめしません!!
反動でドでかいうつが来て、その対処に追われるのでプラマイゼロか、マイナスになりがちです。

その後現在の旦那と交際し始め、人生で初めて「周りに突然暴れ出す人がいない」というあまりにも平和な環境に突然置かれたことで、妙な不調が出るようになりました。
仕事中突然涙が出たり、寝られなくなったり、悪夢を見て飛び起きたり。
これは……と思い、東京都のDV相談に電話して状況を伝えると「すぐに病院へ」とのこと。
自分でも心当たりはバリバリあったので、念の為PTSDに強い病院を探しました。診断は複雑性PTSDでした。
ちょっとスピリチュアル色もある感じの病院でしたが、そこでの治療によりトラウマはなくなっていきました。
PTSDの治療って不思議なものです、なんでそれで良くなるんだろう?という治療で良くなりました。
ここでも特にADHDや双極性障害の診断や治療はなし。これは誤診というより、PTSDが強すぎて正しい診断がおりる状態ではなかったのだろうと思います。
ですが、薬も最低限しか出さない所だったので副作用で躁転したりすることはありませんでしたし、みっちり週一で治療をした甲斐もあり、PTSDの方は早期に治すことが出来ました。

ただ、場所が遠かった。
診察で過去のトラウマを思い出したあと満員電車に詰め込まれるツラさに耐えきれず、転院を決めます。

ADHD診断②&うつ病から双極性障害へ

そんな経緯でたまたま見つけたクリニック。満員電車に押し込まれずに済む距離にある上、何気なくホームページを見ていたら、診られる疾患一覧の中にまさかの「ADHD」の文字が。
「こんな近くに診れるとこあったんかいな〜〜〜はよ言うて〜〜〜」などと思いつつ、早速予約。初診まで3週間くらい待ちました。
あまり期待はしていなかったのですが、いざ受診してみると初診では1時間半くらい時間をとってしっかり話を聞いてくれる上に、こちらへの質問にはなんでも答えてくれる。あらゆる病気への知識量が膨大で、薬も必要な分しか処方しない、控えめに言って名医でした。
PTSDの方は寛解しているとのこと。ADHDの方は「以前診断されたことがあって……」と話すと、一つの質問をされました。そしてそれに答えたところ「教科書通りのADHDだね」とのこと。順序建ての出来なさが皆無であることを、たった一つの質問で見抜かれました。さすがに笑った。

そしてそこからはADHDの薬は全て試しまくり(コンサータ規制前でした)最終的に今はストラテラ40mgに落ち着いています。

双極性障害については、最初はうつ病との診断で抗うつ剤も出ましたが、抗うつ剤を飲んでも良くならない私の様子を見て、主治医は抗うつ剤を中断しました。
「元気になった瞬間に変に思い切りよくなっちゃうと怖いからね。」と。
今思うと、主治医はこの頃から双極の可能性も考慮してたのかもしれません。

そしてそのうつ状態を乗り切って、元気に仕事もできるようになってきたある日。
突然見ず知らずの人にイライラするようになりました。私の場合、特に交通法規無視の自転車に対して、その場で蹴り飛ばしたくなるくらいにイライラしました。もちろん、実行には移さないし感情は抑え込みましたが、あまりに些細な出来事に対しあまりに強い怒りが発生する事に、かなり違和感を感じていました。

蹴り飛ばすのは論外ですが、交通法規は守りましょうね!!危ないですよ!!

それから1週間くらい経つと、再び希死念慮が強くなり、かなりハッキリとしたうつ状態になっていきました。
前回のうつ状態が治まってから1年も経たずに再発。さすがにこんなに頻繁に繰り返すのは何かおかしい、もしや双極では?と思うようになり、主治医に詳細を伝えて相談してみたところ、ようやく初めて「双極性障害」の診断がおりたのでした。

そこからはデパケンRの処方と、なんと2ヶ月半の休職指示。見事なドクターストップを言い渡されてしまいました。
私は家で寝たきりになるほどの状態でしたが、職場が理解してくれたことと、旦那が理解して家事を全て担当してくれたおかげで、実際には1ヶ月半で仕事に復帰することができました。
この予定以上の早期回復は私の努力でもなんでもなく、本当に周りのおかげでしかないです。

そして現在

そんなこんなで、今は少しずつ仕事を増やしながら、日常生活の基礎を固めていくつもりで毎日を過ごしています。
まだ調子に波があるので、うつ状態から完全回復はしていないと思われます。

ADHD・双極性障害共に完治する病気ではありませんし、それなりに工夫が必要になってはきますが、なかなか周りから話を聞くことも難しい方も多いのではないかと思います。
でも、こんな感じでなんとか死ぬことはなく生きてこれた人間もおりますので、ぜひ参考になれば幸いです。

これにて診断が降りるまで、は完結です。
めちゃくちゃ長いのに読んでくださった方、本当にありがとう!

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シェリー
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