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人生で大事なもの
まずは、簡単な自己紹介をしますね。
アメリカの大学で経営とコンピュータサイエンスを学び、卒業した後に製薬会社で働きはじめます。転職もしてますが同じ業界です。
今は管理職として日々の業務を完全リモートワークでこなしている感じです。
革靴やシュッとしたジャケットなどが好きなので、Twitterでは主に趣味に関する事を呟いています。
2008年に結婚して子供はいませんが夫婦仲良く暮らしています。でも、これまで紆余曲折がありましたので、その事と、私が大事にしている事を話したいと思います。長くなりますがもし良ければ最後まで読んでみてください。
私の妻はパニック障害があり、以前は電車にも普通に乗ることができなかった程です。
通院などで、どうしても乗る必要がある場合は、イヤフォンにサングラス、(当時は)携帯のゲームをして気を紛らわせながらやり過ごしていました。
たまに無気力になる事もあり、私も当時はまだ未熟で妻のことや病気のことを全然理解していない(しようともせず)、小さな事で喧嘩したり、時には辛く当たる時もありました。
そんな中、私の人生の価値観を大きく変える出来事が起こります。
その日は、朝方から妻がお腹が痛いと言っていたので近所の薬局に行って胃腸薬を貰って帰ってきました。最初は食べ過ぎたかなとか言っていたのですが、夕方ごろ妻の容態が急変し、意識が混濁し倒れるように横になり、肩で息をしはじめたので、急いで救急車を呼びました。
病院に着き外科や内科の先生に検査してもらった結果、アシドーシスである事がわかりました。動転していたのか、運ばれて実際どのぐらいの時間が経過したのか定かではありません。
人は普段は弱アルカリ性なのですが、どう言う訳か急に酸性になってしまって意識の混濁が起こり、倒れたと言う事でした。
そのあと主治医に「非常に危険な状態で今夜が山場です」と告げられ、妻は人工呼吸器を挿管されICUに運ばれました。
お恥ずかしいのですが、涙が止まらなかったのを覚えています。どうか助けてほしいと祈っていた記憶もあります。冷静を装い家族に連絡したりもしていましたが、またすすり泣いたりと非常に不安定だったのを覚えています。
3時間ぐらいしてからICUに呼ばれ、妻に会う事が出来たのですが、管に繋がれた痛々しい姿がそこにありました。鎮静剤を投与されているためか、ゆっくり息をしながら寝ている妻の手を握り、温かさを感じました。
ICUは1日2回の各30分ほどの面会時間があるので、仮眠と必要なものを取りにタクシーで帰宅したのですが、不安だったせいもあり、運転手の方と色々話したのを覚えています。朝の4時ごろです。
そこから1ヶ月ほど入院して無事退院したのですが、原因は精神的なことから過食症気味になり、ソフトドリンクを大量に飲んだ結果、アシドーシスを起こしたようです。
入院中はほぼ毎日病院に行きました。妻のためと言うか、行くと自分が安心できたのだと思います。甘いものは飲めないので色々な種類のお茶を買って飲み比べをしたり、でも耐え切れないのか、知り合いから内緒でもらったシャインマスカットを1日一粒食べていました。看護師にも口止め料として少しシャインマスカットをあげていたようです。
この1ヶ月で私の人生の価値観は大きく変わった事を実感しています。言葉ではどのように表現したら分かりませんが、あえて言うなら、自分のためにも身近な人にために生きて、今の時間を大切にしようと本当に思えるようになりました。最近はリモートワークですが妻といる事は全然苦ではないので楽しくやっています。妻はどうかわかりませんが👶
最後になりますが、医療従事者の皆様には大変感謝しています。助けて頂き本当にありがとうございました。お陰様でその後、2人で電車にも乗れるようになりました。