確かに、あの日
花火で浴衣の裾、焦がして
芝生に浮く雨粒で足元濡らし
高く結った髪に、花の香りが絡みとられていたわ
全て確かに起きたのに、目を閉じなければ思い出せれないの
全て目を開けてしまえば、夢の奥底に沈んで
心は溺れて
また、忘れてしまうの
確かに、あの日
恋したはずなのに