中国・武漢の魅力②観光地編
前回の続きです。
■武漢のエリア
武漢は、大きく分けて3つのエリアに分かれています。
市内の中央部を、中国が誇る大河・長江流れており、「漢口エリア」「武昌エリア」がそれぞれ河を隔てて向き合っています。
第3のエリアとして「漢陽エリア」があり、ここには企業の工場が多く集積しており、日系企業もこのエリアに集中しています。観光で訪れるなら、漢口か武昌に宿を取ると便利です。
なお、この武昌・漢口・漢陽の3つを合わせて「武漢三鎮」と呼びます。
①武漢のランドマーク。黄鶴楼
武漢のランドマーク、黄鶴楼です。黄鶴楼は、三国志時代の西暦223年に軍事目的で建てられた楼、櫓です。その後、火災や戦禍で焼失しているため、現在の黄鶴楼になるまで幾度となく再建されており、現在のものは1985年のものです。黄鶴楼周辺は公園として整備されており、散策を楽しむことができます。
黄鶴楼は登ることができ、楼内上部には過去の黄鶴楼のミニチュアが展示されています。焼失・消失の度に大きく姿を変えており、現代の黄鶴楼と比較しても面白いでしょう。また、最上部から見下ろす景色は壮大で、武漢の街の大きさを感じられます。
②辛亥革命記念館
1911年~1912年に起きた革命です。この革命で、清朝は滅亡し、中華民国が成立しました。細かい解説は各種サイトに譲るとして、中国大陸全土で蜂起が起きる最初の口火を切ったのが、武漢の武昌で起きた武昌蜂起です。この記念館は中国の革命基地(歴史教育機関)に指定されていますので、無料です。でもパスポート提示が必須です。
③湖北省博物館
湖北省博物館は、湖北省内で出土した青銅器や考古学的な遺物を展示している省級の博物館です。特に注目すべきは、春秋時代(紀元前770年ごろ)に製造されたとされる「編鐘(カリヨン)」です。この発見は中国の考古学史において重要な位置を占めています。博物館内では、コンピュータで解析された音を実際に聞くことができます。こちらも無料で入館できますが、非常に人気のある博物館なので、予約が必須です。中国語ができる方は、Wechatのミニプログラムから「湖北省博物館」を検索して予約することをお勧めします。
④長江大橋
武漢の間を流れる長江を掛かる二層式の大橋です。上は自動車と徒歩や自転車が渡り、下は電車が通ります。電車が通る瞬間はなかなかフォトジェニックです。長江という中国が誇る大河を感じるには絶好のスポットです。旧ソビエト連邦の技術供与により1958年に開通しました。
⑤東湖・武漢桜公園
東湖は天然の湖で、中国の都市部にある湖としては最大規模です。
東湖周辺は公園として整備されているので、一年中散策を楽しめるほか、4月には桜が咲きます。この桜は、1978年の日中平和友好条約を記念し、当時の日本国首相・田中角栄が中国側に78本の桜を送ったことがきっかけで、植樹が進められ、現在では10,000本の桜が咲く中国国内でも屈指の桜スポットになりました。
⑥曇華林(タンホァリン)
古くからあるエリアをリノベーションし、カフェやギャラリーなどを集積させたスポットです。若者が集い、思い思いに写真を撮ったりしており、エネルギッシュでフォトジェニックなスポットです。散策するだけでも楽しいのでお勧め。
【まとめ】武漢は麺がうまいし、見どころもそれなり
武漢の最大の魅力は、やはり「武漢熱幹麺」の食べ歩きだと言えますが、長江のほとりを歩いたり、黄鶴楼を登ったり、博物館を見学したりすることも十分に楽しめる街です。大きな都市(湖北省の省都)なので、ホテルなどは安宿~高級ホテルまで豊富にあり、地下鉄もありますでの観光スポットを回るのは簡単。ベストは2泊3日と思いますが、1泊でも観光地巡りは足りるはず。ぜひ、一度武漢を訪れてみてください!!