ポケモンのパチモンとコインチェック事件の接点(メモ)

まずは、本日の報道についてはこちら。↓

この「パルワールド」というのは、
任天堂の「ポケットモンスター」によく似たゲームなんですが、
そのことで今回、その任天堂から、
特許権の侵害で訴えられた、というニュースですよね。

パッと見した感じは、
キャラクターがよく似ている、という印象なんですが、
似ている、というだけでは勝てるかわからないし、
イメージが悪くなるということがあるのかして
ゲームシステムの特許で訴えたみたいなんですね。

おそらくなんですが、この、ポケモンたちにボールを投げて
捕まえるところの特許ではないかといわれていますね。

で、開発元のポケットペアは、
こんなコメントを出してるみたいですね。↓


ようするに、「このぐらいで訴えたりしたら、
インディーズゲームを作ってる人たちが作りにくくなる!」
というようなことを主張しているんですが、
ただ、ここまで似せたゲームを作るのは、
ニセ旗級の逆効果だと思うんですね。

一方で、「別のゲームに対しては
今まで訴えてこなかったじゃないか!」
という声も出ているんですが、↓

この「龍が如く」というのは、セガサミーのゲームなんですが、
ポケモンよりも前から、モンスターを仲間にするゲームを作っていた
アトラスという会社が、このセガサミーの完全子会社なんですね。

まあ、ふんいきでみると、ポケモンは、
「ドラゴンクエスト5」の方が似ていそうなんですけどねぇ。↓

さらにこんな声も、↓

まあ、そこそこ稼いでからじゃないと、
お金が取れないですからねぇ。

さらにさらにこんな声も。↓

特許は、ここで検索できますね。↓

特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/s0100

https://www.jpo.go.jp/news/shinchaku/event/seminer/text/document/2023_nyumon/1_2_1.pdf


特許を取りまくるゲーム会社だと、
コナミ社が有名みたいなんですが、
まあ営利企業ですから、
ベンチャーだとかを支援していたりしても、
そこは営利企業、お金絡み
ということなんじゃないでしょうかねぇ。

この属性システムというのは、
「ファイナルファンタジー」が最初みたいなんですが、
このモンスターには炎系の攻撃が効かないとかいうのは
「ドラゴンクエスト」でもあったと思ったんですけどねぇ。

このレベルで特許を取られてしまうと、
この手のゲームは作れなくなるんじゃないか
という感じもするんですけどねぇ。

仮に、経済財政諮問委員会だとかで、
特許権の無効化(パブリックドメイン化)の法案が提案されたとしても、
その場に呼ばれた大手企業の経営陣は
賛成はしないと思うんですね。

任天堂の場合は、海賊版対策の訴訟だとかが多い印象で
法務部が強いというのがSNSだとかでも、よく話題になっていますね。↓

法務スタッフ能力が比較的低いのに
訴訟に強いということは、
相手が弱すぎるということで、
これもなんだか怪しいんですね。

"任天堂は新しい作品、独自性のある作品を高い品質でしっかりつくろうという哲学が強く、任天堂ゲームセミナーでもそこが問われました。"

https://wired.jp/article/why-stay-independent-5-pocketpair-takuro-mizobe/

正直、任天堂のゲームからは、
あまり新規性は感じられないですね。

その点では、この社長とあまり変わらないかなと思うんですね。

ただし、大手ですから、作りはしっかりしていますね。

そういうゲームの開発力で差をつけているという点は
評価されているというか、消費者からすると
そちらの方が大事なことだとは思うんですね。

で、この「パルワールド」の開発会社
ポケットペアの社長なんですが、
任天堂に縁のあった人で、↓

"初めてゲームをつくったのは大学3年のころで、
任天堂が主催していた「任天堂ゲームセミナー」に 参加したときです。
確かその年は1チーム9人で4チーム、 合計36人が参加していた
と思いますが、 そこでニンテンドーDS用のゲーム開発に挑戦しました。"

https://wired.jp/article/why-stay-independent-5-pocketpair-takuro-mizobe/

宗教団体でいうと、
日蓮正宗と創価学会みたいな感じなんですね。

あるいは、政治政党でいうと、
与党から派生した第三極の維新だとか、
迷惑系YouTuberのガーシー被告とか、へずまちゅうとか、
あんな感じで、
都合よく転んでくれる人たちです。

で、この人の経歴をみていて、
懐かしい社名を見つけたんですね。↓

代表取締役社長
溝部 拓郎

2010 任天堂ゲームセミナーにてDS開発
2012 東京工業大学卒業
2012 JPモルガン証券入社
2012 株式会社レジュプレス創業 STORYS.JP リリース
2014 仮想通貨取引所 Coincheck 創業
2015 株式会社ポケットペア 創業
https://www.pocketpair.jp/aboutus?lang=ja

このコインチェックについてはこちら。↓

JPモルガン証券のジェームズ・ライニーという人が
共同創業者として名前を連ねていますね。

あと、このJPモルガンというのは、
アメリカの保守系の偉い人たちの投資会社なんですが、
任天堂の大株主でもあるんですよ。

提携先も、なんだか怪しい。↓

"テンセントクラウドは、
ポケットペアとの提携を通じて
ゲーム産業におけるクラウドサービスの
さらなる価値創造と普及に貢献し続けていきたい
と考えています。"

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000086443.html

"価値創造のポイント" "価値創造プロセス"
"価値創造が「実績」
" "価値創造プロセスの実績" "価値創造力と、"
"インディーゲームの開発・運営を手掛ける
日本有数のポケットペアと契約"

https://column.ifis.co.jp/wp-content/uploads/2024/02/3656_KLab_ShortAnalystReport_20240209c.pdf

今回の騒ぎの意図として、一つ考えられるのは、
いま機械学習のAIが発達して、
インディーズゲームが作りやすくなっていることと、
関係していると思うんですね。

このポケットペアの溝部社長も、
画像生成AIを使って、
ポケモンみたいなキャラを合成して遊んでいたことで
批判を浴びていたみたいなんですが、↓

いずれ、こういうことが起きてくることは
想定されていたと思うんですね。

インターネットの場合もそうなんですが、
普及期には、わりと自由に発信できていたんですが、

最近は、電通の子会社だとか、映像制作のプロが入って
お金をかけて宣伝の動画を作ってるところに人気が集中したり、

その一方で、名誉毀損などの訴訟のニュースが
連日のように報道されている関係もあってかして、
普通の人たちが、あまり発信しなくなっていて、

不自由なことになってきているというか、
反ワクチンがトレンド欄に上がりっぱなしだったりと
非常にかたよった世論が形成されやすくなっている
という現実がありますね。

そう考えると、マスメディアに大金を支払っている大資本が
インターネットにしろ、AIにしろ、自由にさせておくはずがないと
いうことは、自ずと分かることだと思うんですね。

こういう気まずい話を
どのぐらいの人たちが考えることができるようになるか、
そこをクリアしないと、いい方向には行かないと思いますね。

2024年12月18日追記

任天堂の訴訟は、インディーゲーム開発の障壁を高くするのか。
有識者の見解は異なる。

「今回のケースは例外的。
任天堂が今後も訴訟を繰り返して特許ゴロ化するとは考えにくい」。
あるゲーム団体のトップはそう分析する。
業界では名の知れた人物であり、匿名を条件として取材に答えた。

このトップがそう言い切るのは、
任天堂はむしろインディーゲーム支援の旗振り役だからだ。

インディーゲーム市場はもともと
パソコン向けゲーム販売プラットフォームの「Steam」がけん引してきた
が、任天堂が同社ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を
インディーに開放したことで、市場が急拡大したという。

任天堂は東京ゲームショウのインディーゲームコーナーの
プラチナスポンサーでもある。

定期的にインディーゲームを紹介する番組「インディーワールド」も
放映している。

任天堂にとってインディーゲームは
自社プラットフォームの拡大に寄与する存在であり、
敵対するメリットがない。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC12C050S4A211C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1734481516

カネに物を言わせてインディーズを潰すようなことは
少なくとも表立ってはできないでしょうから、
インディーズに対してはインディーズをぶつけるようなことは
可能性としてはあると思いますね。

少なくとも、関係が良好なインディーズ開発者に関しては
支援をするのは当然のことだと思いますね。

それによって、そうでない人たちは不利になるんですけどね。

SNSだとかで発信をしている人たちも、
彼らもまた一種のインディーズですから、
似たようなことがあると思うんですか、
テレビだとかで取り上げられたり、
企業から広告料をもらってる人たちは強いんですね。

その一方で、そうでない人たちは埋没して行きますね。

木を隠すには森の中なんですね。

2025年2月3日追記


業態が違うスーパーマーケットを訴えるというのは
あまりに機械的過ぎるような気もするんですけどねぇ。

あとこの記事なんですが、↓

コミュニティノートが付いていて、↓

事実誤認が含まれています。

コスタリカのスーパーマーケット「スーパーマリオ」の開店は
2013年ではなく、
『スーパーマリオブラザーズ』の発売より12年前にあたる
1973年です*。

https://elpais.com/babelia/2025-02-03/el-dia-en-que-nintendo-demando-a-una-tienda-de-costa-rica-por-llamarse-super-mario-y-perdio-la-batalla.html


いいなと思ったら応援しよう!