1年半のコーチングの旅を通じて自分に起きた変容を考えてみた
2023年7月から、コーチングスクール The COACH ICP の基礎コースを受け始めて早1年半。途中出産をはさみながらも、先日、応用A、B、インテグレーションコースの全ての受講を終えました。
学習を始めた当初は最後まで受講することを決めていなかったので、いやあ、ここまでよく頑張って来たなあ…と自分を祝福する気持ちが大きいです。しかも、一人でたどり着くことはできなかったので、周囲で支えてくれたみんなに感謝の気持ちを伝えたいです。
(Special thanks to: 授業や課題の度に定時ダッシュして子守りしてくれた夫、いい時も悪い時も励まし合った同期やコーチ仲間たち、何より真摯に寄り添いながらコースを引っ張ってくれたリードの皆さん、本当にありがとうございました🌷すべてのご縁に感謝です✨)
今の私にとってコーチングとは何なのか、どんな効果があったのか、整理していきたいと思います。
1.壮大すぎるテーマから行動に移せるビジョンへとシフトできた
これ本当に、ずっとそうだったんです。
特に22-25歳での経験をずっと引きずっていました。
自身の留学と仕事の関係で、欧州で過ごした3年間。自分の理想郷と思って出向いた先で、まさかの失業やテロ、人種差別、人間関係や国際社会の分断、色んな不都合な現実を目のあたりし、どうしたらよいのかわからなくなっていました。
このことは下記記事でも書いています。
応用Aコースでも、ビジョンの授業では壮大なストーリーを描いていました。いかに分かりやすい言葉で見たい世界を描くかを考えつつも、現実レベルに落とし込むことはできていなかったです。
しかしインテが始まってから、コーチとしてのあり方を考えた時に、まず自分自身がビジョンを体現して生きるべし、と考えるようになりました。それも何年後からのスタートではなく、今ここから始めるのだ、と程よいテンションがかかり、それが良い変化をもたらしてくれたと感じています。
(ちなみに、全く順風満帆の旅路ではなかったです…。特にインテコースの中盤は、疲れもあって息切れ、失速。もうコーチング無理、向いてない、とすら思いました。笑)
きっかけは終盤に差し掛かったDAY9のがちコーチングで、「インテ期間の変容」ついて話したときのこと。
ここに至るまでかなりの時間とお金を費やしてきたけれど、いまいち自分に自信が持てなかった私に、コーチがこんな言葉をかけてくれました。
「〇〇さん、めちゃめちゃ変容起きてますよ!!!」
コーチングセッション&授業を受けながら、自分はどうありたいのか?を考え一所懸命に取り組んではきたけど、変われている自信はありませんでした。しかしコーチは、私の話を客観的に聞いて、「いやそれが変容だよ」と承認のメッセージを贈ってくれたんです。そこではじめて、これは一つの変化と捉えてもいいんだと思えました。(話したことは上記noteとリンクしています)
自分の「ありたい」を体現するべくトライアンドエラーを重ねたから、一つの気づきが生まれたのかもしれません。気づいたら、10年間囚われていた考えを手放し、新たに歩き出そうとしている私がいました。やっと、自分の物語に意味づけすることができたのかな、という感覚です。
今思いついてすらいないような大きなビジョンを膨らませていくのもコーチングのパワーと思いますが、私にとっては地に足をつけるフェーズが必要だったと思っています。
2.いつの間にか「ある」ものに気づけるようになっていた
DAY10がちコーチングでは、「私にとってコーチングとは?」をテーマにセッションしました。
その時にふと出した友人や夫とのエピソードで、コーチがまた絶大な承認メッセージを送ってくれたんです。
その時の私に何が起きていたのか、コーチングセッションで紐解いていくと。
そう言語化するのがピッタリきました。
コーチングを通して、
・私にはこんな考え方をするサブパ(別人格)がいるんだ
・一見ネガティブなことも視点を変えればリソース
・コーチングはまさに、成人発達論でいう垂直的成長に取り組める(人間的な「器」を大きくする成長)
こんなことに気づきました。
これらは全て、初見のものばかりではない気もするのですが、頭で理解するだけではなく体感として落ちてきたのは、私にとっては今だったのだなと思いました。
「ある」ことに気づくことで、人は自分に、他人に、やさしくなれるのかもしれない。そしてこれは私自身が抱いてきた長年の問いにもリンクしていることに気づきました。
どんなに辛くて、なにも「ない」と感じる環境にいても、それでもまだ確かに「ある」ものに自覚的になることができたら、誰にも攻撃的にならず、生きていけるのかもしれない。
そんな期待感を得ました。
そして嬉しかったのは、鳥肌が立つような I messageをコーチが送ってくれたこと。
「〇〇さん、もうビジョンを体現して生きてますよ!」
これはイメージに過ぎないのですが、ひと肌ほどの温もりを、関わってくれる人に灯していきたい。心にポッとオレンジ色のあたたかい灯りがともっていくような、そんなやさしい繋がり、連鎖をつくっていきたい。
インテのDAY4ビジョンの授業でたまたまペアだったコーチは、この時に私が話したことを覚えていてくれました。そして、もうビジョンを体現しているよ、という力強いメッセージをくれたんです。
友人や夫との何気ない日常で、そんな風に生きていられたらもう最高だと思えたし、なにも「私にしかできない特別な何かを成し遂げよう!」などと肩肘張らずとも、日々の声がけや行動から、誰かの心にポッと灯りをともす機会はいくらでも「ある」ことに、コーチの言葉から気がつきました。
今は、そういう日々の一つひとつと丁寧に向き合って生きていくことが、自分の理想を作っていく予感がしています。大切な人と笑顔を分かち合えたり、共に過ごすことで幸せな気持ちになってくれたなら、もう本望だよなと。人生においてこれ以上に望むものは、何もないかもしれない。
私にとってコーチングとは?
それが、今の私がコーチングに対して抱く所感です。
自分自身の光も影も、全てをまるっと受け入れること。
心がオープンな状態でないとやはりそれは難しいし、感情のアップダウンもあって常にできているわけでもない。自分のことが大嫌いになることもあります。
でも、私にはそれができている瞬間が確かにあると、コーチングで気づかせてもらいました。
何より、コーチングに対して感謝の気持ちがみるみると湧いています。
もちろん世の中、万能な手段なんてないと思うのです。毎回のセッションで感動したかといえばそうではなかったと思います。
でも、信じて続けてみて、ふと気づきを得た瞬間のパワフルさには、驚きました。点と点が線でつながったような感覚だなあと。いずれ同じように気付いたかもしれないけれど、いつものペースよりだいぶ速い、少なくとも早歩きのペースでたどり着くことができたのではないかな。
こんな微かな光のような存在だからこそ、これからも大切に取り扱っていきたいと、今はそう感じています。
新たに立ち現れたビジョン
最終日のDAY11。また少し、私のビジョンが変わりました。
寒くて険しい日々が続いているときにも、「そうだ、あそこに行ってみよう」と気軽に立ち寄れる場所。
いつも変わらずそこにいてくれる、という安心感のある場所。
おかえり!帰ってきたんだね、といってもらえる、みんなにとってのHOME。
そんな第2のファミリーともいえるような居場所を作れたらなあと。ふと湧いてきた。
どちらかといえば、大学生以降、友人にも家族にも「おかえり!帰ってきたんだね」と言ってもらう立場だったけど、これからは、みんなに「おかえり」と言えるような拠点を作っていきたい。
一人ひとりは、個性ある豊かな存在だから。
自分の心と身体を熟知しているマスターになってほしい。
誰かにコントロールされることなく、自分の足で立っていけるように。
心や身体のセルフアウェアネスを上げていくための一助となることができたらと今は思っている。
ヨガやコーチングの力を借りて。
それに一歩近づくには、もっともっと私自身努力する必要があるのだけど、様々なアクティビティを通じてあたたかい繋がりを築いていけたらいいな。
本記事は、自己の変容に特化した内容となりましたが、コーチとしてクライアントと対峙する難しさ、それでもコーチとして自走していけるように、たくさんの愛ある指導をしてくださったTHE COACHの皆さま、いつも練習に付き合ってくれたコーチ仲間の皆さま、こんな私のコーチングを受けたいと言ってくれたクライアントの皆さまに感謝の想いでいっぱいです。
これからも精進していきます💪
こんなにもあたたかいコーチングマインドが、もっと世の中に広がっていきますように🫶