「生かされている」という実体験
こんにちは。
「ひつじのお里」のひつじです。
きょうは「生かされている」ということを感じた体験をお話をさせていただきますね。
「人生は小説よりも奇なり」の体験の中で、わたしは人生で二度、
「生かされている」と感じたことがあります。
一度目は、人生が大きく変わった「阪神淡路大震災」の時です。
この時は、当時の夫と子ども二人、4人でマンションの6階に住んでいたんですね。
地震が起こる前日の16日、この日何故か急に家具を移動したくなったんです。
整理タンス衣装タンスなど3つのタンスを、6畳の部屋の壁にピタッと並べて置きました。
「神戸に地震は100%来ない」
当時のわたしは確信していたので、家具の補強など考えたことがなかったのですが、なぜかその時に限って、ぐらぐらするタンスがとても氣になったんです。
そして、新聞紙をタンスの下に敷いて補強しました。
翌1月17日午前5時46分。
あの大地震が起こりました。
畳は波打ち、ジェットコースターのように前後左右にかなり揺れました。
タンスも大きく傾いていたと思います。
4人で布団をかぶって、ただただ叫んでいました・・・
悪夢のような40秒ほどが過ぎ、台所にいってみると、テレビも移動し、
大型の食器戸棚が見事に倒れて食器が散乱していました。
タンスが倒れなかったことが本当に「奇跡」だったんですね。
誰一人怪我をすることなく無事だったことに安堵すると同時に、この時に
「生かされている」ことを実感し、こころから感謝の氣持ちが溢れてきたんです。
後の報道で、タンスが倒れたか倒れなかったかが、多くの命の境目になっていたことを知りました。
前日にふと閃いた家具移動と補強。
これは「直観」というものを超えたメッセージだったと思うのです。
二度目は、2001年9月11日。
ニューヨークで起こったいわゆる「911」の時です。
当時は元夫の転勤で、カルフォルニア州に住んでいたのですが、
「911」の時は、エサレンマッサージのワークショップに参加するために、北カルフォルニアの「エサレン研究所」に行っていたんですね。
9月11日は、ワークショップ最終日でした。
朝にそのニュースが飛び込んできて、アメリカ人たちは皆その場に泣き崩れていました。
ワークショップはそのままお開きになり、それぞれ帰ることに。
事務所に行き空港の様子を聞いたのですが、空港は全て封鎖になっていて、いつ再開するか分からないとのこと。
「どうやって帰ろうか・・・」
と思いながら事務所を出てとぼとぼ歩いていると、目の前から一人の東洋系の青年が、こちらに向かって歩いてきました。
「どこから来たの?」
考えるよりも先に彼に話し掛けていました。
「ロサンジェルスから。車で来たよ」
!!!!!!!!!!!!
信じられませんでした。
こんな出会いがあるなんて!
事情を話すと、彼は二つ返事で、ロスの事務所まで一緒に帰ることを快諾してくれました。
7~8時間のロングドライブでしたが、不思議と疲れは全くありませんでした。お互いの家族のことなど、とりとめのない話をして過ごしていたことをおぼろげに覚えています。
そして、ロスまで当時の夫に迎えにきてもらい、無事に家に帰れたんですね。
この時も「生かされている」と実感し、後から安堵の涙が溢れました。
これも人知を超えた出会いだったのだと思います。
いま二つの出来事を思い起こして思うことがあります。
「ふと」浮かんだことは何かのメッセージ。
それは無意識の時に起こる。
目の前の人(メッセージ)を逃がすな。
「あとで」は来ない。
この瞬間の判断が運命を大きく変えるのです。
思考が入ってくる前の判断。
そして
いつもそのメッセージを受け取れるじぶんで在りたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。