#31 食べ物が出す光のこと
私は、本をまま読むほうだと思う。
ただ、あんまり身についてない感は否めない。
インプットするけど、アウトプットしないまま終わるから、すぐにわすれてしまうのだと思う。
うちは父親が本の虫だったので、家には床が抜けるんじゃないかと思うほど本があったし、ほぼ毎週のように図書館に行っては一人5冊×6人家族の本を借りては読んでた。
今でも、やっぱり本屋さんとか図書館は好きでよく行くけど、少し読書量は減ってきた。まあ、ムラがあるよね。
結構、本って1回読んで読みっぱなしが多いのだけど、何度も繰り返し読んでしまう本ってやっぱりある。
私は、
吉本ばなな「キッチン(文庫本)」
梨木香歩「西の魔女が死んだ(古い方の単行本)」
の2冊がやっぱりすぐに頭に浮かぶし、最近「西の魔女が死んだ」は読んだ。そして、泣いた。
どちらも(どちらかと言うと「西の魔女が死んだ」)、生活が乱れたり、気持ちがふわふわしてしまってる時に読みたくなる。立て直したい時。切り替えたい時。
その時は、無意識なんだけど後から考えると、そういうことだよね。って思う。
どちらも、「死」、「命」をテーマにしてあるのだけど、だから、出てくる食べ物が瑞々しい。
食べることは生きることで、自分で決めて生きていく。すぐに流される私にそれを教えてくれる大切な2冊なのです。