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胸の中で、ワクワクするような感じ

来談者中心療法のロジャーズの弟子である臨床心理学者のジェンドリンは、人が何かに気づくときには、それに先立って、「何かまだはっきりしない、意味を含んだ、漠然としたからだの感じ」に注意を向けていることを発見しました。

フォーカシングという心理療法の中では、
この、何か意味を含んだからだの感じ、
どこかあいまいでとらえどころのない言葉にしがたい概念を
「フェルトセンス」(felt sense)というそうです。

たとえば、ある音楽を聴いて、心の中に湧いてくる情景やイメージ、感情みたいなもの、でしょうか。

フォーカシングでは、心のざわめきであるフェルトセンスに焦点をあてて、それがもたらされた理由を見つけ、これからそれをどうしたいのかを考えていく。過去の体験を思い出して追体験するプロセスで、自身のからだとこころの不一致に気づき、一致を目指していくのだそうです。

フェルトセンスを感じてみることができたら、MI(動機づけ面接)の聞き返しを深めることができそうかもな、と思いました。

目を通していただき、ありがとうございました。





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