行動するには
竹内康二さんの著書『めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法』で紹介されていた「行動とは何か?」についてまとめてみます。
行動の定義は、学問分野によって解釈が異なります。
行動とは、「筋や腺による活動のすべてである」ということですが、
定義行動分析学の中では、「行動か、行動ではないのか」を判断するため、「死人にできることか、どうか」という基準で考えるそうです。
この、死人テストは、行動分析学の創始者スキナーの直弟子オージャン・リンズレーが提唱したとされています。
死人テスト分類で考えると、改善したい行動をどのように記述し、表現するかによって、原因の推測が変わることになります。
たとえば、上司Bさんから私が「最近、Aさんの様子がおかしいんです。仕事に集中してないんです。どうしたらいいですか?」と相談された場合、「Aさんは具体的にどういう行動をするんですか?」と聞く必要があります。
「集中しない」ことは死人でもできるため、死人にはできない行ない、つまり「具体的な行動がなんなのか」を知ることがとても重要。
「集中しない」というのが、実は「寝ている」という行動であれば、コーヒーを出してあげたり、早寝するように助言したりすることができる。
「集中しない」というのが、実は「同僚との私語が多過ぎる」という行動であれば、本人と同僚の両方に作業中のルールやマナーを明示すれば解決しそう。
「〇〇しない」ことが問題だと思っているとき、
死人テスト分類で「〇〇している」という行動の表現に言い換えてみると、もしかしたら解決の糸口がつかめるかもしれない。
というようなことが書かれていました。
「運動しない」ことが問題だと思っているわたしは、
「体を動かすことより、スマホを見ることに時間を使っている」
と、言い換えることができそうです。
そしたら、解決の糸口は…スマホの時間を減らすこと!
目を通していただき、ありがとうございました。
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