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娘に贈る回顧録 37/7300 守るべきは心とからだ 不登校について②

負のループ

学校の電話から逃げ、
母親の問いから逃げ、
とうとう朝は部屋から出てこなくなって
しまいました。
食事は取っていましたが、
時間はバラバラで食べたり食べなかったり。
話しかけてもうなずくだけで、
すぐに自分の部屋へ戻ってしまいます。

それでも、会話は続けなければと思い
話しかける毎日。
悲しそうに目を逸らす様子にがっかりしたり、
イライラしたり心配したり。

最後には話を遮るように睨み付け、
荒々しくドアを閉めたり、壁に八つ当たりを
しだしたので、こちらも声を荒げて言い合いに。

まさに親子バトルの勃発でした。

親の気持ちとしては、
何とか穏やかに過ごしたい。
ご飯を食べて元気になって欲しい。
無表情を崩したい。
この子の将来は?
学校の評価は?
こんなに、心を砕いて考えているのに
本人はなにも語らず、反応も無し。

何を考えているのか解らずに
悶々とする日々で
根負けというよりは、育児放棄の状態に
なっていました。
疲れてしまったのです。

話しかけることもせず、
顔を見てもお互いに目を逸らしてやり過ごす。
言い争いはなくなりましたが、
なんとも冷たいギスギスした空気がありました。

ジレンマと心配

この状態を何とかしたい。
でもかかわり合えば言い争いになる。

ますます痩せていくし、顔色も悪い。
家族がいる時には部屋から出てこないので
買い物に出掛けたり、外で時間を潰したりして
過ごしていました。
お互いにストレスになっているものと
思い込んでいたのです。

その頃には、学校へ戻そうという考えは
全く無くなっていて、関わらないことで、
気持ちは楽になりましたが、
諦めのかなしさと不安感は続きました。



その時の気持ちは?

何も言われなくなった。
少し気が楽になった。
自由な時間を過ごせるし、辛くない。

でも、お母さんはどうして何も言わなくなった?
自分のことは気にならないのかな?
学校へはもう行かなくて良いのかな?

このままで良いのかな?
みんなはどうしているのかな?
どうしたら良いのかな?

なぜ?どうして?
なにかをしなさい!
これはしちゃダメ!
こんな言葉は聞きたくなかった。

放っておいて欲しかったし、
放っておいて欲しくなかった。

どうしたら良いのか教えて欲しかったし、
何も言わないで欲しかった。
何もわからなくて不安だったけど、
学校に行くのはもっと不安だった。

誰か助けて!消えてしまいたい!

数年後の言葉がこれでした。
小さな心で必死に考えて、
もがいていたのです。



親として出来る事

親が考えることは食事を取らせることと
安心させること。
子供自身の決定を受け入れる事です。

絶対に敵になってはいけない。

親子で対立するのは無駄なことで、
そもそも敵対にはならないのでは
ないでしょうか?

だって、子供はただ助けを求めているのだから。

あの頃の私にはわからなかったことです。
辛い時間を長引かせてしまいました。

あの頃の私に教えられたら、と思います。
後悔と反省を込めて。






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