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忘れるという儚さ~千と千尋の神隠し~

こんにちは、こんばんはシャー芯もぐもぐです。留学や国際恋愛のことを書いてきましたが、今回は一風変わっています。自分の想いを感じるがままに書いていきます。まとまりが無い文章です、お許しくださいませ


千と千尋の神隠し知っているよね!?

さて皆さんは千と千尋の神隠しをご存じでしょうか?まあジブリ作品の中でも王道ですから是非すでにご覧になられているという前提でお話させていただきます。そして、ネタバレ注意(笑)

需要ゼロの 千と千尋の神隠しのまとめ

必要がないと思いますが、簡単に作品内容をまとめると、主人公の千尋が家族と見知らぬ地に迷い込み、なんやかんやで独りぼっちになり、周りのサポートを得ながら生き抜いていきます。で何とか交渉に交渉を重ね、家族と再会し元の自分がいるべき場所に戻るというのがストーリーです。

千と千尋の神隠しから感じた、忘れるという儚さ

千尋は両親を救出するために、まだ幼いのに一生懸命働いたり、怖い魔女と交渉したり、様々な苦境に立ち向かっていきますよね。
そして、釜爺やリン、ハクなど素敵な人たちに出逢い決して通常では起こりえない出来事に立ち向かい、千尋は成長をします。

そ れ な の に…
両親を救出をし、トンネルをくぐりぬけて、車を停めた所まで帰ってくると千尋は今まであったことを忘れます。ただただ、銭婆からもらった髪ゴムが一度キラリと光り、話は終わりとなるのです。一種の夢落ちです。

キラリと光る最後のシーン

なんて儚いのだろうと私は思います。
きっと千尋と過ごした登場人物達は千尋を覚えている。けど千尋は忘れる。
勿論、両親を救出までに葛藤した出来事もすべて千尋は忘れる。

そこには彼女が過ごした貴重な思い出があるのに、本人は覚えていない..

スクリーンを通して、すべてを見ていた視聴者からしたら何とも言えない歯がゆさや、切なさを感じさせると思うのです。
嗚呼、切ない…

私たちは忘れるという儚さの上で生きている

千尋のように、私たちも非常に鮮やかで心が揺さぶられる出来事が何度も連続して起き、その連続が積み上がり私たち自身の人生を形成しています
でも私たちはその鮮明な貴重な出来事を忘れるのです。
例えば、過去に「好きだった人のフルネーム」を言えますか?
確かにその人へ強い愛情が存在したはずなのに、名前すら思い出せない残酷さが存在するのです。忘れるということは。
つまり、その或る一定の期間や一瞬に、私たちはきっと感情が揺り動かされているのに、今振り返ってみるとその当時のように、感情を再現できない。しかも、きっと忘れている大事な出来事が沢山あるのです。

そう考えると、私は確かにそこに在った出来事や想い出を失う、つまり忘れるという行為はひどく悲しくことと捉えます。

でも、忘却は人生を豊かにする

出来事・それに付随する全ての感情を覚えていることは、それはそれで辛いことです。もし全てを覚えていたら、私たちの人生は痛みに満ちて、生きていく事は出来ないでしょう。忘却は人生を豊かにする一面もあると私は理解はしているのです。

亡き過去の私へ思いを馳せ、今日も生きる

当たり前ですが、もう凄く大切な出来事や 変哲な日常ですら全く同じままその出来事を再現できないし、再現が出来たとしても当時の自分と今の自分は全く違う生き物だから抱く感情も異なるでしょう。
でも私は其処になにか在ったことを忘れたくないと思い、どうしても過去へ想いを馳せずにはいられません。忘れないようにとせめて努めることが一種の過去の自分への懺悔とすら思います。

最後に

noteを書くきっかけは、過去の恋愛です。過去に愛した彼への想い出や感情をどうしても何かしら残したいと思ったのです。きっと人は過去の恋愛に執着する行為を非常に愚かだと言うでしょう。実際にたくさん色んな人から言われました。
でも千尋のように完全に忘れることが酷く切なくて、怖いのです。

実はもう私は新たな恋愛へ動き始めていて、過去の彼に関する出来事や感情は薄れつつあります。それを嬉しくも切なくも感じます。

傍からみたら過去にしがみついている私は、人を苛立たせているようにも見えます。
でも私は忘却という切なさを手放せないのです。
noteで過去への執着を綴らずにはいられないのです。

以上。センチメンタルな シャー芯もぐもぐでした(^^)/たまには赦してや


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