本当に人間ですか?ヤバすぎるHuman Beatboxの世界
私はYouTubeをよく見ている。週に3回は妻にお小言をいわれるくらいには、よく見ている。
いろんなジャンルの動画を見るし、音楽も聴く。酔っ払った時は、もっぱら洒落てるシティミュージックを聴いている。はずだった。ある時、ドーパミンやらセロトニンやら、脳に大量の快楽物質を垂れ流す、中毒性の高いブツに出会ってしまった。そう、Human Beatboxである。
今回は、私の脳内に幸せホルモンを供給してくれる、鳥肌モノのHuman Beatboxerを4名布教したい。
【ジーニアス】 SHOW-GO
「最近鳥肌不足で」と言うあなたに、まず紹介したいのがこのお方。私がHuman Beatboxにハマるきっかけとなった、特徴的な髪型やファッションに目が留まる、1999年生まれの日本人Beatboxerだ。
もちろん、特徴的なのはヘアスタイルや服装だけではない。初めてこの映像を見た時、私のHuman Beatboxに対するイメージは360°変わってしまった。
何コレ。ホントに1人でやってるの?と思わず疑いたくなってしまうようなテクニックの数々はもちろん、こんなに「1つの曲」っぽいHuman Beatboxを私は見たことがなく、あっという間に彼が展開する世界観に呑み込まれてしまった。
彼のパフォーマンスに対する、海外の配信者たちのリアクションをまとめた動画を見ると、自分は全く関係ないのに、「そうだよな!」となぜか誇らしい気持ちになれるのでオススメ。
【ノンストップ出てた】 SO-SO
続いて布教したいのが、丸メガネにおかっぱ頭がトレードマークの、SO-SO(ソーソー)。知らない人からすると、何となく「ぽくない」というイメージを抱くかもしれない。しかし、SO-SOの動画を初めてみたとき、衝撃を受けた。これもHuman Beatboxなのだ。
彼のHuman Beatboxの中で、私が大好きなのが「Loop Station」というツールを使ったパフォーマンスだ。
Loop Stationとは、Beatboxerが繰り出した音をループさせ、一人で多重演奏を可能にするデバイスだ。
説明するより、見てもらった方が早いだろう。これはGBB2019年で、初出場ながら鳥肌モノのパフォーマンスを見せてくれた時の映像だ。
見た目からもイメージがしやすいポップなリズムの中で見せる超絶テクニックもさることながら、最初は「誰だこいつ」と言わんばかりの、品定めをするような審査員やオーディエンスたちの雰囲気・テンションがみるみるうちに上がっていく様も圧巻。ドーパミンダバダバである。
歴代のスーパーマリオ関連のゲームミュージックを、口だけで再現したこちらの作品もすごい。
【イケおじ】 SARO
続いては、「史上最高のルーパー」と評されることもある、フランスのBeatboxer、SARO(サロ)。
SO-SOのあらゆる動画を見尽くした私が、次に辿り着いたのが、GBB2017のLoop Station部門で優勝に輝いたこのイケおじだった。その時の映像がこちら。
もう何十回も再生した私のお気に入りは、First roundの演奏。なんかもう、すごすぎて何が何だか素人の私には全くわからない領域だが、後ろの審査員たちと観客のニヤケ具合、沸き具合を見ると、どうやらヤバいことをやっているのは分かる。対戦相手のパフォーマンスも相当に素晴らしいのに、画面越しでも会場全体がSAROを後押ししているのが伝わってくる。
【オペラもいける】 MB14
今紹介したSAROと、GBB2017のLoop Station部門で対戦し、惜しくも敗れたのがMB14(エムビーフォーティーン)。
音楽のみならず、俳優としても活躍する彼は、映画『テノール!人生はハーモニー』にて、主演となるラップ好きの青年アントワーヌ役を演じるなど、マルチな才能を遺憾なく発揮している。
そんな彼の最近のハイライトが、2023年に出演した「Britain's Got Talent」。
2017年にGBBでSAROと対戦したときには、「相手の人」としてしか認識していなかったし、SAROのパフォーマンスが見たくて毎度MB14の演奏はダブルタップで早送りしていた私だが、とんでもない勘違いをしていた。「Britain's Got Talent」でさらりとゴールデンブザーをかっさらっていく、とんでもない化け物であった。
さいごに
ヤバすぎるHuman Beatboxの世界、いかがだっただろうか。まだ動画をクリックしていないと言う人は、どれでも良いので見て、そしてドーパミンとセロトニンをたんまりと噴出して欲しい。
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