僕がカメラを持ち歩く理由
NikonD70は2004年に発売された一眼レフ入門機です。その当時、僕は綺麗な写真を撮れるようになりたいと思ってレンズキットを10万円程で購入しました。しかし、その当時の僕は忙しすぎて写真を撮りに出かけるほど時間に余裕がなく、そしてカメラの事をよく知らないまま少しずつ離れていってしまいました。
でも、一眼レフのカメラの事は忘れずに、ずっと大事に自分の部屋の片隅にしまってありました。
自分はあまり過去を振り返らないタイプの人間で、先のことばかり考えて生きてるタイプ。自分にとって大事な事もすっかり忘れて日々を過ごし、それではいけないと日記を書いた事もあります。
しかし、続かない。加えて言うなら読み返さない。
そんな中facebookやinstagram などが流行りはじめます。
SNSが普及した事で写真や他人の出来事に触れる機会が多くなり、自分も記録を残すようになりました。スマートフォンで気軽に写真やコメントを残して、他人と共有する。共感が得られると、やはり嬉しいものですよね。
家族で栗拾いに行った時のことは、この写真のおかげで忘れる事なく、食べた栗の味まで覚えていて、それからは毎年季節になると決まって家族で栗拾いに行くのです。そして、思い出が積み重なって人生が豊かになってきたと思うんです。写真の力って凄いですよね。
そんな事をしてるうちに一眼レフを再び手にし始めます。
たとえカフェに行く時でも持ち歩くようになってしまいました。でも、カメラの扱いが上手なわけではないんです。
上手いとか下手とかそういうことに執着せず、でも自分なりに写真を撮っていると、この写真ってなんだっけ?ということもなく、覚えてるもんですよね。
スマートフォンでパシャパシャ撮るよりも、ファインダーを覗き込む時の方がこだわった写真を撮ろうと努力します。それは自然の成り行きでそんな気持ちになります。
ファインダー内に見えるひとつひとつに注目して、満足するとシャッターを切る。そんな作業が好きなんです。
そうする事で、その時のことが普通より格段に記憶に残り、レンズを通すとさらに良いことは、そのとき感じなかった事を後で改めて感じるサプライズ的な喜びもあるんですよね。それは写真編集していて気づく事があります。
広角で撮った写真は、いつも肉眼で見ているよりもダイナミックだったり、開放感が増幅されていたり。
それに、初心者ならではの楽しみがありました。撮ろうとイメージしていたものとかけ離れた写真を偶然撮ってしまうというものです。でも、それはそれで嬉しいサプライズでした。そういう時は、カメラってこんな画像にもなるんだぁ〜。って喜んでます。
それって、そんなサプライズも含めて考えてみると、日常が濃く彩られてる事に気づかなかっただけなんだと思うんです。
自分の周りにある気づいていないサプライズを写真で気づく。それはとても楽しい事ですし、共有してくれる人がいると更に嬉しいですね。
僕のnoteは写真をメインに載せていくものになると思いますがどうぞよろしくお願いします。