【1/2エッセイ】ある日、褒めることができなくなって……
✍️1/2エッセイ とは
✒︎日常の隠れた視点探し
✒︎思考のリフレッシュに
✒︎実体験と少々のリサーチ
をふまえた独自解釈です😌(どうか悪しからず)
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人との会話で、ある日、
こんなふうに思ってしまったんです。
「すごいですね」とか「偉い! 」
って今言っちゃったけど、
なんか軽くないか?
褒め言葉のつもりだったけど
なぜだか自分の言い方に違和感が残る……
あれっ……
褒めるってどうするんだっけ?
そもそも褒めるってなんだ??
褒めるって……
いったいどの立場で???
あぁ私、褒めること
苦手かもー。
褒めことばに隠れた違和感
ちょっと昔を振り返ってみると(いや、だいぶかも)、
「すごいです」
「さすがです」
「偉いっ」
なんて褒め言葉を、目上の人から後輩ちゃんまで多用していたと思う。
別に褒めたくもないのに(ぶっちゃけ)
間が持たないのが面倒だからって
無理矢理褒めたりとか。
ここまで来たら、多用じゃなくて、乱用じゃないか。
当時はコミュニケーションの一貫と思っていたし、自分の中では言葉に温度を乗せて言っていたつもりだけど、
年を重ねるつれて、アレってなんか、上からめせーん、で失礼だったかも、なんて思う。
いや、嘘も方便だから
お世辞でも社交辞令でも
何も言わないよりはましでしょ、
なんて声が聞こえてきそうで、
いやいや、それって真っ赤な嘘でしょ。
いやいやいや、相手を想うからむしろ真っ白な嘘でしょ。
と訳の分からん自分論争が始まり、
やがて人を褒めることに
待った
がかかるようになりました。
とある本からヒントをもらう
そんなモヤモヤを抱えながらライフログ読書(探索読書)をしていたら
アドラー心理学のタイトルが目に。
もしかしてここに何かしらのヒントがあるんじゃ??
(読書する時この眼線、大事っ)
とペラペラとめくってみた訳です。
そして目に飛び込んできたのが
「賞罰教育」
なに、
この良いのか悪いのかどっちつかずな言葉。
アドラーいわく、
適切なことをした時は褒めて、
悪いことをした時は罰を与える、
という教育のこと。
え、なんか嫌だ、そんな教育、
アメとムチ過ぎるじゃない……
って思ったけど、
多くの人はこの賞罰教育を受けてきたという。
私もあなたも。
学校で家で、どこか他のところで
褒められたり叱られたりしましたよね。
叱られるのは嫌だけど、
褒められるのは嬉しかった記憶がある。
でもアドラー心理学では「褒める」も「叱る」も教育の基本とはしていないとのこと。
そんなにダメなこと?
叱ると褒めるって
はい、よくないんですです、
アドラー心理学では。
叱る行為は、自立や自信の喪失⤵️に繋がり
褒める行為は承認欲求増⤴️に繋がる。
確かに叱られるとその瞬間に視野も考えもギュッと狭くなる。
叱られた方は一時的でも自尊心がもげる。
でも褒める行為はどうしてよくないのか。
承認欲求が増してしまうとは、一体
どういうことなんだろうか。
そんな疑問と一緒に本を読み進めていくと、
「偉かったね」という言葉かけ、
これがNGでした。
え、そうなの?
親子関係ならよく使うんじゃない?
私も子供たちには使っていたし……
しかしながらこの「偉かったね」が
相手の承認欲求を刺激してしまうということ。
こどものうちに承認欲求を持ってしまうと、大人になった時に褒められなかったり、
人に注目されなかったりすると、
憤慨したり?拗ねたり?と適切な行動を起こせなかったり、があるようです。
まぁ確かに、褒められて甘やかされて育った子どもっていうのは、大人になった時に初めて社会というドデカイ壁にぶち当たって苦労するとは聞く。
だとしたら、
ただでさえ褒めることが(うまく)できなくなっている私はどうしたらよいのさって話。
褒めることがよくないなら、
何をどう相手に伝えるべきなのか。
「褒める」をやめてこれを意識
アドラーいわく、
相手を「勇気づける」ことを、
褒める代わりにしなさい、ということ。
勇気づける?
頑張れ、応援してるぞー、よしっ!
的な感じか?
と予測読みしていたら全然違いました。
つまり相手が貢献感を感じる言い方に変える。そうすると相手の承認欲求を刺激しないらしい。
「〇〇さんってすごい」
「〇〇ちゃんって偉い」
という代わりに
「助かりました」
「ありがとうございました」
と言う。
つまり、相手という存在に対して感謝を伝えるとのこと。
これまでの「褒める」は、
相手の表面的な所に対しての言葉だから
非常に浅く聞こえる(私が思うに)
だから、浅い、意味の受け取りが軽くて、
調子に乗る人だっている(私が思うに)
承認欲求を与えず、
調子という波に乗らせない為には、
相手の
存在価値、
貢献してくれたこと、
プロセス、
に触れた褒め方をする。
「あなたのおかげで助かりました」
「あなたが○○してくれたから達成できました」
「ありがとうございます」
みたいな。
そうすれば相手の気持ちは健全に満たされるということだろう(私が思うに)
褒める、ではなくて勇気づける
ただ、
アドラー心理学の実践は、
正直に言うと難しいところがある。
ギブアンドテイク、じゃなくて
ギブアンドギブの精神が大事だよー、
なんて書かれてあったけど、
自己犠牲のギブアンドギブには
私は首を傾げてしまう。
アドラー心理学には彼自身の哲学も入っているようで、
アドラー心理学が絶対的に正しい
と信じ切ってしまうのはちょっと違うかな。
でも、私ひとりでは到底見つけられなかった、褒めることに対する違和感を紐解くヒントがそこにあったのは事実で、
アドラーさん、
あなたのおかげで私のモヤモヤが
スカッとしました、
ありがとうございます、
とお伝えしたい。
褒め称えるのではなく、
勇気づけをもって感謝を伝えられる人間に
私はなりたい、
と思う今日このごろです😊
因みに、ライフログ読書をしたのは、
📕「NHK『100分DE名著』ブックス アドラー人生の意味の心理学 変われない? 変わりたくない? 」(NHK出版)
著:岸見一郎
本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
しゃろん;