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絶望の始まり
前回はこちらから↓
それから何日か過ぎたころ、B氏がへらへらと笑いながら私に言ってきました。
「A氏さん、もうすぐ携帯止まるらしいですよ(笑)○○日で止まるから~って言ってきました(笑)お金貸してほしいんでしょうね~~(笑)」
私はそろそろ貸す準備をしなければいけないのかなぁと考えながら
A氏に「生活の見直しはできたか?」と聞いてみました。
A氏は少しムッとした表情で「もう携帯が止まります。連絡取れなくなるかもですが、よろしくお願いします。」とこの期に及んで私が悪いかのように言ってきました。
私は『勝手にしろ』っと心の中で呟きながら「携帯代はいくらなんだ?」と
救いの手を差し伸べました。
金額としては5万円だそうで、高額な理由はお財布携帯(?)だか何だかで
色々買い物したからだそう。
私は五万円を差し出し、「今月の給料で返してもらうぞ」といつもより
きつめに話しておきました。
給料日当日、彼はわざわざ目の前でお札を数え、確かめるように私に渡してきました。
少しイラつきましたが、この際問題にならなければなんでもいいと思っていました。
「厳しくなったらいつでも相談してきなさい」と声を掛けましたが
無言でうなづくのみで、何処まで恩を感じない人間なのかと少し笑ってしまうくらいでした。
気が付けば、春が訪れ異動のシーズンとなりました。
本来ならば私はこのタイミングでエリア長となるはずでしたが
ちょっとした社内事情で一年後にに延期となりました。
この延期については私も納得のいく内容であったのでもう一年このお店で
働けることに感謝をしながら、来年の出世準備をすることにしました。
しかし、部下は転勤となりました。
こちらは以前話題となった女性との関係が表ざたとなり、社内的に鎮静するため、別々の場所で働かせるためだそう。
私は心強い一人の部下を失うこととなり、以前よりもA氏に対する不安が
増大しました。
もちろん新しく入ってきた仲間もおり、初めて顔を合わせる部下もおりました。私はなぜか社内的には厳しい上司という位置づけになっており、
異動初日の彼らの顔は緊張そのものでしたが、実際はよくしゃべる親父だということはひと月もすれば全員が分かっていました。
そんなことにも慣れてきたころ、新しく移動してきた部下Bが不安そうにしていました。
「どうしたの?」と聞くと彼はオドオドと口を開きました。
「お金が合わないんですが・・・」
私は一瞬にして凍り付きました。
そんなはずはない・・・。気を付けていたはず・・・。いくら?いくら合わないのか・・・?またA氏がやっているのか・・・?そうでしかない!
「金額は?」と聞くと部下Bは泣きそうになりながら
【60万円です・・・】
私は知らず知らずのうちに涙を流しながら笑っていました。
何も考えられなくなりました。
A氏をぶん殴ってやりたいと本当に思いました。
しかしながら、本日はA氏は休日となっており、電話をしても出ない。
何度かけても出ない。
飛んだのか・・・?
いろんな考えが頭の中を交錯しているその時に、事務所の電話が鳴りました。
「もしもし。エリア長ですが。私君、明日はお店にいる?監査ついでに昼ご飯でもどう?」
私は必死に繕い、何とか平然を装いました。
タイムリミットは明日の昼まで。それまでにA氏から60万円を回収・・・。
いや、もういないかもしれないし、A氏ではないかもしれない。
こんなことがバレると一発で懲戒か・・・?
今から探していては時間が足りない・・・。どうやって埋めよう・・・。
一旦でいい。とりあえず埋めて、回収するしかない。
埋めるといっても私には自由に動かせるお金が20万円ほどしかなく
嫁さんにお願いするなんてもう無理だと思っていました。
夫婦仲も散々な状態で二度目の補填となると離婚問題になると感じました。
友人に借りようかとも思いましたが、私が出世コースだなんてみんなで
騒いでくれたこともあるくらいだったので、そのプライドもあり頼めませんでした。
気が付けば私は消費者金融に申し込みをしていました。
【すぐに返せばいい】と自分で自分を納得させていました。
私は40万円を消費者金融から借り、お店に補填しに行きました。
部下Bには「あとは僕がやっとくから」と説明すらしていなかったので
不審に思われていると思い、金庫にあったということにして補填しました。
今思うと、なぜここまでして隠そうとしていたのか、まったくわかりませんが、くだらないプライドとちらつく出世のためだったんだろうと思います。
ここで躓いたら今まで犠牲にしてきたものがすべて無駄になるとでも思っていたのだと思います。
翌日のエリア長監査は何とかごまかし、2連休のA氏に再度連絡をしました。つながらない場合は家まで行こうと思ったその時に電話がかかってきました。
私はきつい口調で「なぜ電話に出ない!?どこにいるんだ!」というと
「旅行に行っていたのでちょっと連絡遅くなっただけですよ。なんです?」
私はさらにきつい口調で「お前、またお金盗ってないか!?60万円足りないぞ!」と続けて言うと「いや~ちょっとわからないですね。今出先なので明日早めに出社して話ししましょうか。」となぜか落ち着いた様子。
一旦電話を切り、私は翌日話す内容を頭で整理していました。
明日の彼の出方次第では、私は首を覚悟で上層部に報告しようと考えていました。
盗ったものは仕方がないが、何度も何度もは度が過ぎる。
本当に反省させ、彼の給料を私が管理し、すべて返してもらい
さらに生活をみなおさせる!そんな風に前向きにも考えていました。
そんな前向きになれたものこれが最後だったかもしれません。
私はここから本当に転落し、再起不能と思うほどまで追い詰められました。
あの時私はどうすればよかったのか。今でも悩みます。
本日はここまでとなります。
また明日、続きを書いていきたいと思います。
また、沢山の方々に読んで頂いて本当に感謝です!
少しでも皆様の暇つぶしや心の支えになれればと思います!
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このあとから、私がごろごろと落ちこぼれていく内容となるので
共感ではなく、「なんて馬鹿なやつなんだ」という目線になっていくと思います。私も今考えるとほんとそう思います。
でも、そんなところからしっかりと再起し人の事を考えるまでに
立ち直ることが出来きました。
家族とも幸せに暮らしています。
本当にお金に困っている方を救いたい。
金利の高い消費者金融やリボ払いなどに頼らず。
どこからも借りられないから闇金・個人融資掲示板などに相談せず。
まずは匿名で構いませんので、私にご相談ください。
きっとお力になれるはずです。
ご相談、お待ちしております。
mail: akae12250808@ymail.ne.jp
SHARMAN