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生卵とトラウマ

 皆様明けましておめでとうございます。
新年早々からほぼ愚痴です。
ずっともやもやしてるのが消えないので吐き出します。

 私は生卵にちょっとしたトラウマがあります。


卵のトラウマ

 幼少期の話です。母がお昼ご飯の準備をしていた時、テーブルに置いた卵が転がっていきました。それは床に落ちて割れてしまいました。
 私は卵が落ちていった側の向かいに座っており、それに気付いたのは母が音を立てて菜箸を置いて不機嫌そうに振り返った後のことでした。

 母は「お前がふざけていたから卵が落ちて割れた。卵1つ無駄にしたんだよお前は。卵だって1つの命なのにね。お前が殺したんだ、謝れよ。」と怒鳴りました。

 私は泣きながら謝りましたが許してもらえず、泣きながら指でフローリングに落ちた生卵を掬い取っていました。
 あの時の白身と涙が混ざっていく景色と白身が乾いてべたついた指先がフローリングに擦れる感触がずっと忘れられません。

もやもやと卵

 さて、この程度のことでしたら調理で卵を割る度にフラッシュバックする程度で私としては全く生活に支障が無いのですが、最近のパートナー(アセクシャルの同性の子)との話にも繋がってくるのです。

 私のパートナーとは長い付き合いで、中学時代は実家に招いてご飯を一緒に食べることもありました。

 ある夕食の時、パートナーが生卵を器に入れるのに失敗してしまいました。そこには母もいたので私は一気に血の気が引きました。

 _______またあの時みたいに怒鳴られる!!

 そういった不安を裏切って、母はパートナーにティッシュを渡して生卵を捨てました。その時に私は「パートナーが怒られなくて良かった」とか「昔同じようなことがあった時は散々怒鳴りつけたくせに」とか色々考えていました。

 パートナーは母のことを「怒らない優しいお母さんだね」と言っていました。

怒らない優しいお母さん??

 結局、パートナーが帰った後に母は不機嫌で散々嫌味を言われて怒られたので「怒らない優しいお母さん」は他人に向けた姿で私にとってはどこにも存在しませんでした。

 パートナーに実家や母といることが辛いといったことを話すと、「でも、私にとっては卵をダメにしちゃっても怒らなかったし優しいイメージがあるけど」という風に言います。

 私が怒られたのは彼女が家に帰った後のことだから知らないのは当然ですが、彼女のその言葉が未だにずっと引っかかっています。

 でも「あなたが帰った後に代わりに私が散々叱られたんだよ」なんて言えるはずもないので私はパートナーの「怒らない優しいお母さん」という言葉を肯定することも否定することもできませんでした。


あとがき

 つらいです。犬吸いたい。

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