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コモンズの再発明

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様々な領域や産業において共創型コミュニティを作り出し、プレイフルに社会のありようをシフトさせていくにはどうしたらいいのだろうか。その鍵になりえる「コモンズ」「共」についての調査や…
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#コミュニティを考える

そうだ 一揆、しよう。

2022年、「コモンズ」や「コミュニティ」はどのような変化が起こるだろうか。2021年のShare Villageの動きを振り返りながら、2022年の潮流を抱負も兼ねて書いてみたい。 執筆:丑田俊輔(シェアビレッジ代表) 自律分散的に生まれていくコミュニティ群 Share Villageをリリースして8ヶ月が過ぎた。 お陰さまで2021年には、全国各地で16のコミュニティが公開。住宅・山・飲食・農業・まちづくり・子育て・関係人口から、新たな共同体の社会実験まで、様々な領

プレイフルな社会的インパクト創出を考える。シェアビレッジが挑戦する多様な幸せに向き合う評価モデルの発明

こんにちは。シェアビレッジ COOの小原祥嵩です。 これまで10年近く、東南アジアやアフリカの新興国をフィールドにリーダー育成や組織変革を生業にしてきました。今は各地を飛び回っていた暮らしを一休みし、シェアビレッジ本社のある秋田県は五城目町を根城に、シェアビレッジの立ち上げに注力しています。 「村つくろう!」の掛け声で走り始めたばかりのシェアビレッジですが、休眠預金等活用制度「地域活性化ソーシャルビジネス成長支援事業」として採択していただき、3年間の支援をいただくこととな

見返りを求めずに弱さに寄り添う。村のような集合住宅「青豆ハウス」に学ぶ自導型コミュニティ運営

現代にあった「村」を再発明しようと立ち上がった新生シェアビレッジ。シェアビレッジが目指す、「村」の再発明とはどのようなものなのか。シェアビレッジの代表取締役・丑田俊輔と、各分野の最前線で活躍するシェアビレッジのパートナーとで語り合いながら、コミュニティの未来を考えていく対談をお送りします。 第二回は、出資者の一人でもある株式会社まめくらし、株式会社nest、株式会社都電家守舎などで代表取締役を務める青木純さんが登場。住人が当事者として主体的に関わるコミュニティを運営してきた

感謝経済がインストールされた共同体「ネオ集落」をつくる──中村真広と丑田俊輔対談

現代にあった「村」を再発明しようと立ち上がった新生シェアビレッジ。そのシェアビレッジを運営する協同組合型の株式会社では、議決権を有する普通株式(一人一票)と、議決権を有しない優先株式の二種類の株式を発行することで、参加する一人ひとりのオーナーシップを基盤としたプラットフォームの育成を実践しています。 シェアビレッジが目指す、「村」の再発明とはどのようなものなのか。シェアビレッジの代表取締役・丑田俊輔と、各分野の最前線で活躍するシェアビレッジのパートナーとで語り合いながら、コ

村づくり民主化宣言──「村」の再発明からはじめるポスト資本主義の実践

「村があるから村民がいるのではなく、村民がいるから村ができる」 「シェアビレッジ(Share Village)」は、2015年に秋田県の辺境から始まった「村」の概念をひっくり返すプロジェクトでした。 2020年、シェアビレッジはコミュニティづくりの民主化を進めるプラットフォームを運営する母体として生まれ変わります。みんなで資源を持ち寄って育む、「共創型コミュニティ=ビレッジ(村)」づくりを進めていきます。 なぜ、コミュニティの民主化を目指すのか。現代における「村」にどの