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一番解せん話

昨日、ご近所お爺さんが3人で来られた。
私が中国で仕事をしていたお話をすると、
一人の方が「私も6年間中国にいた」と仰る。
場所を聞くと、中国山西省太原と言うのだ。
私は中国人の友人を訪ね、一度行ったことはあるが、
今でこそ都会であっても、
日本人なんてほとんどいないところだ。

どうして太原に居たのかを尋ねると、
蒋介石が台湾に逃げた時期に
日本へ3ヶ月かけて渡って来たと言う。

それって、1949年頃ちゃうん!?

その通りで、これは聞いては居ないが、
おそらく戦前に親が満州に渡り、
それで終戦後日本に戻って来られたのであろう。

台湾国民党が大陸寄りになっているのが、
解せないと嘆いておられたが、
共産党vs国民党の内戦を肌で経験しているのだから、
そりゃそうであろう。

貴重なお話を聞けた1日でした。

最後に3人から、
「こんな儲からん店なんでやってるん?
それが一番解せんわ」

と言われてしまった。

こんなご老人たちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。

(らおばん)

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古本喫茶店主らおばん
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