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中国人小学生姉妹の変化

弊店の前の道を通学路とする中国人姉妹がいる。
小5と小2で、開店当初から来ている常連さんだ。

妹さんの方は幼稚園の頃から来ていて、
その頃は日本語が少ししか話せていなかったが、
今はだいぶと話せる。
違和感はないのだが、若干間違ったりするのが可愛い。
みんなが私のことを「おっちゃん」と呼ぶのに対し、
彼女は「おっさん」と読んでいた。
「おっさんちゃうで、おっちゃんやで」と教えると
「意味一緒ちがうん?」と返ってくるので、
悪気はないのである。
流石に今は「おっちゃん」と呼んでくれるが。

お姉ちゃんの方は日本語バリバリで、
わざと私のことを「おじいちゃん」と言い、
「違った、おっちゃんやった!」とすぐに言い直すと言う技さえ持っている。

そんな姉妹が昨日店にやって来た。
「おっちゃん! 無料の水ちょうだい! 冷たいので!」

”冷たいので”
ここが彼女たちが変わったところだ。

中国人は基本冷たいものは飲まない。
お茶はもちろん水もだ。
それに流石に広東省など暑い地域は別としても、
ビールだって常温だ。
そんな彼女たちが日本の文化?に感化され、
冷たい水と飲みだした。

きっと家では冷たいものを飲ませてもらっていないはずだ。
だから冷たい水を飲みたい時は店にくるのだ。

そんな彼女たちも帰る時には、
「お水ありがとうございました」
と日本語で言って帰る。

いい子たちだ。

こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。

(らおばん)

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古本喫茶店主らおばん
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