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感動のエロ優しい少年

2年前、
何回か来ていた当時小3の男の子。
何回かお母さんと一緒に来て、
こう言ってくれたことがある。

「お母さん、このお店なくなってほしないねん」
「そうなん?」
「こういうお店はずっとあったほしいねん」
「じゃあ、おっちゃんに言うとき」

「おっちゃん、この店ずっと続けてな!」
「ありがとな!」

こんな嬉しい話ある?
ってくらい嬉しかった。

それから彼は1回きたくらいで全く来ていなかった。

こんなあれっ?って話ある?
って思ったけど、小学生の言うことだから。
気にしてはいけない。

それが最近、来だしたのだ。
友だちを連れて。

そして昨日(小学校は土曜の演奏会で振休)、
午後に友だち3人でやって来て、
その後遊びに行って、
夕方にまたやって来た。

「おっちゃん、水ってただでもらえますか?」

そうなのだ。
彼はまだここが給水所と化していることを知らないのだ。

「ええよ」
「ほんま? ほんま? めっちゃ嬉しいわ」

ほんまに喜んではる!

美味しそうにお水を飲み干すと、
こちらから強要せずとも、
「ありがとうございました!」
とコップを持って来てお礼を言う。

お店を後にし、
自転車に乗る彼ら。
立ち去る間際に、
閉まっているドアの向こうから
「ありがとうございました!」
と言う声が聞こえるではないか!

こういうことが自然とできる彼は、
素晴らしいなあと思う。

普段は小学生らしい下ネタ中心の下品なエロ話しかしてへんけど、
心優しい子なのだ。

彼はきっとエロ優しい少年からエロ優しい青年になっていくことだろう。

こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。

(らおばん)

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古本喫茶店主らおばん
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