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あずきちゃん、緊張の愛の告白
当時小学4年生だったあずきちゃん。
友だちを5人くらい連れて店にやって来て、
かき氷を食べた。
なんかいつもと違い、
緊張感のある雰囲気が漂っていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1730149307-o1wkGrIPRitV3xe0KusSvBC9.jpg?width=1200)
すると、あずきちゃんが、
「おっちゃん、あずき、今から告白するねん」
「告白? 告白って愛の告白か?」
「愛というか、『付き合って』って言う告白」
「おう、そうなんか」
「緊張するわあ」
「どこで告白するん?」
「親水公園」
「親水公園か。知ってるやついっぱいおるんちゃうん?」
「そやで。みんな見てると思うわ」
「うまくいくとええな! 応戦してるで」
「ありがとう!」
![](https://assets.st-note.com/img/1730149349-gElaey3Hvmb8Lz5BsOYTtip4.jpg?width=1200)
かき氷を食べ終えると、
連れて来た友だちを引き連れて親水公園に向かった。
30分ほど経った頃、
あずきちゃんたちが店に戻って来た。
10人くらいに増えてるやん!
「おっちゃん! うまくいったわ! ありがとう!」
報告しに来てくれた。
それから2週間後くらいに、
あずきちゃんは男の子と2人でやって来た。
告白をした子だろうか?
そうに違いないと思うが、聞くのはやめた。
男の子を連れて来たのはそれっきりだった。
もちろん、私も彼氏とどうなったかは聞いていない。
こんな子どもたちが増えたら、
世界から戦争なんて無くなるのになあって思った。
(らおばん)
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