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さりげなく豊かな美術コレクション

この夏のスイス&ポーランドの旅を時系列無視で、手当たり次第振り返っています。

普段は特に美術に興味があるわけではありませんが、旅に出ると美術館に行きたくなります。
去年は、こんなこともありました。

今回の旅では、ポイントを絞っていたので、美術館はノーケアでしたが、たまたま訪れたいくつかの美術館のコレクションが素晴らしくて、ヨーロッパの懐の深さを実感しました。

ルチェルン『ローゼンガルト・コレクション』

カペル橋で名高い美しい古都ルチェルンです。ベルンからチューリヒに向かう途中に立ち寄りました。

カペル橋です

ルチェルンの駅近くに『ローゼンガルト・コレクション』はあります。

地味な入口です
入口にあるのと同じ写真
パンフレットです。

この写真が全てを良く表しているようです。女性がローゼンガルトさん、ローゼンガルト父娘の大コレクションです。右の男性はピカソ、ローゼンガルト父娘は、画商?でピカソと親交厚く、ここにはビックリする程の数のピカソ作品が展示されています。

チューリヒ 『チューリッヒ美術館』

スマホの地図を頼りにたどり着いた『チューリヒ 美術館』は、とにかく広くて入口が何処にあるか分からない。
やっとのことで入口まで来てチケットを求めようとすると、いかにもスイスの若者風の受付が「閉館まで時間ない、料金高いからやめておけ」と言う。
「それは分かっている」「明日にしろ」「明日は時間ない」という謎のやり取りの末、イケメンの受付は、何と学生料金、それも一人分の料金で入れてくれました。しかも「新館の2階に行け」とビッグネームの印象派が集まるフロアを教えてくれました。
ここは、スイス最大を誇る大美術館ですから、コレクションの素晴らしさは言うまでもありませんが、受付のお兄さんの粋な対応に驚きました。

セザンヌ

クラクフ『チャルトリスキ美術館』

前の2つは完全に予定外の訪問でしたが、ここは多少はイメージしていた美術館です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『白貂を抱く貴婦人』(ヘッダーの写真です)を所蔵しています。
こちらは、チャルトリスキ家(ポーランドの大貴族だと思いますが、よく知りません)のコレクションですが、ちょっとやそっとのコレクションじゃありません。

入口はこんな感じ、
ローゼンガルト美術館より、
さらに「さりげない」
中に入ると異世界

いずれの美術館も、各種ガイドブック等では、そこまでフィーチャーされていません。ミシュランの星的に言うと「近くを訪れたら行く価値がある」どころか、「時間があったらどうぞ」的な扱いです。ただ実際に観てみると「そのために旅行する価値がある」くらいの素晴らしさでした。

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