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会社の代表が大学院に通って自分自身の「一速ギア」を上げた話(第5話・完結編)

大学院という異次元空間で得たもの

こんにちは、ISSOKU GEARの運営母体である株式会社洒落代表のトヨタです。

前回は、大学院の授業を受けてみて、周りの学生のレベルの高さに衝撃を受けた話をしました。
焦りを感じた私は、自分なりに学びを深める方法を模索し始めました。

そして、試行錯誤しながらも走り抜けた前期の授業が、ついに先日終了!
この数ヶ月間は、私にとって、まさに“異次元空間”での濃密な時間でした。


若者の熱量にハッとさせられる! 経営者として忘れていた感覚を取り戻す

レベルの高い学生たちに囲まれながら、私の中で大きな変化が生まれたのは、授業後の自由なディスカッションの場でした。

ある日、社会課題について議論していた時のことです。

ある学生が「テクノロジーを使って、社会の不条理を根本から変えたい」と熱く、そして具体的に語っていました。
その時の彼のまっすぐな眼差しを見て、私はハッとさせられました。

「そうだ、忘れていた。私も以前はこんな風にアツい想いをもって、世の中の小さな“不”をプラスに転換できる事業をやりたいと思っていたんだ」と。

いつの間にか、目の前の数字や効率ばかりを追い求めるようになっていた自分に気づかされたのです。

意識の変化が行動を変える! 受動的な「聴講生」から、能動的な「実践者」へ

若者たちの熱に触れ、まず学びに対する姿勢を改めようと考えました。
受け身から攻めへと意識を転換することにしました。

具体的には、講義で得た知識を「自分ごと化」し、積極的にアウトプットする習慣を身につけようと決めました。

専門分野の異なるメンバーで、議論をした時のメモ

授業で学んだ内容をメモにまとめ、自分なりに考察した結果をブログにまとめたり、社内の勉強会で発表するようにしました。

最初は、慣れない作業に戸惑うこともありましたが、アウトプットを繰り返すうちに、自然とインプットの質も向上していくのを感じました。

その専門性、可能性にフタをしていない? 異分野の視点がビジネスに新たな風を吹き込む

大学院で得た学びを事業の一速ギアにつなげるために、特に重要だと感じたのは「異分野とのつながり」です。

エンジニアリングデザインの授業を通して、VRや身体知覚、社会学といった、普段の業務では触れる機会が少ない分野の専門家たちと交流する中で、凝り固まった思考に変化が生まれました。

最初は、理系の研究者たちが使う専門用語や、考え方の基礎部分など、理解できない部分も多く、戸惑うこともありました。

しかし、議論を重ねるうちに、それぞれの専門分野の知識や視点を組み合わせることで、これまでにない斬新なアイデアが生まれることに気づかされたのです。

例えば、当社が強みとしている"情報発信”という分野においても、「受け手の立場を突き詰めて考える」「ユーザー体験を重視する」考え方は、視覚や聴覚の体験価値を研究するVRの専門家との議論から得た大きな学びの一つです。

この学びを経営者視点で落とし込むと、

  • 自社のビジネスモデルに当てはめてクライアントの課題解決をしようとしていないか?

  • 自社の活躍の土壌をウェブサイトやSNSにおいているが、ユーザー視点だとそれが適切か

など、事業についてよりフラットに考える機会が増えました。

まるで、社会人として培ってきた長年の経験から、無意識に置いていた「フタ」が外れたような感覚です。

発表に向けて、午前3時まで共同で作業したのは忘れられない

変化を受け入れ、挑戦を恐れない組織へ

大学院での経験を通して、私は「変化」の重要性を改めて認識しました。

そして、この気づきを社内にも広げたいという想いから、積極的に若手社員の意見を取り入れるようになりました。

具体的には、

  • 毎週行っているミーティングで、テーマを決めずに自由に意見交換できる時間を設ける

  • 新規事業のアイデアを募集する制度を導入する

など、社員一人ひとりが自由に意見を言える環境づくりに力を入れています。

もちろん、世代や立場が違えば、意見の衝突が起こることもあります。
しかし、私は、そこで生まれる化学反応こそが、会社を成長させる原動力になると信じています。

そして、私自身が率先して変化を楽しみ、挑戦を恐れない姿勢を示すことで、社員一人ひとりが「一速ギア」を上げてくれることを期待しています。

学びに終わりはない。これからも「一速ギア」を上げ続けるために

大学院での学びは、私に新たな視点と挑戦する勇気を与えてくれました。

そして、何よりも大きな収穫は、学び続けることの大切さを改めて実感できたことです。

変化の激しい現代社会において、現状維持は衰退を意味します。

私自身も、そして会社も、常に「一速ギア」を上げ続け、変化に対応していかなければなりません。

10月からは後期授業が始まります。

これからも、大学院で得た学びを活かしながら、自分自身をアップデートし続けたいと思います。

そして、この記事を通して、読者の皆さんにも「学び」の楽しさと重要性が伝われば幸いです。

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