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会社の代表が大学院に通って自分自身の「一速ギア」を上げた話(第4話)

こんにちは、ISSOKU GEARの運営母体である株式会社洒落代表のトヨタです。
前回まで、私が大学院に科目履修生として通い始めるまでの過程をお話をしました。

若者よ…君たちは本当にすごい!20年の時を経て、大学生との差に愕然

そしてついに、大学院での授業が始まりました!初日は、期待と不安が入り混じった、何とも言えない高揚感がありました。

途中で投げ出さないために、SNSで決意投稿もしておいた

キャンパスは活気に満ち溢れ、自分がまた学生に戻れたような新鮮な気持ちになりました。


油断してた… 学部生とのレベル差に打ちのめされる日々

半年間で履修するのは、6単位。
「エンジニアリングデザイン」の分野を多く履修することにしました。
この分野で学べる内容は、私の専門分野である情報発信にも関連が深く、最新の知識や考え方を取り入れたいと考えていました。

しかし…、授業が始まってみると、そのレベルの高さに愕然とすることに。
内容は想像以上に専門的で、ついていくのがやっと。
周りの学生は、学部からそのまま進学してきた二十代の学生が多く、議論も活発です。

社会人経験のある自分なら、少しは議論をリードできると思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。

異分野の専門家が集結!授業で受けた衝撃

特に衝撃的だったのは、「先端技術を使った社会課題解決」の授業での出来事です。

この授業では、専門分野の異なるメンバーが集められ、チームでひとつの社会課題に取り組みます。
私のチームには、VR空間での球体の見え方を研究している学生、身体の知覚に関する研究をしている学生、そして社会学と技術を融合させた分野を研究している学生が集まりました。

それぞれが全く異なる専門分野を持つプロフェッショナルばかり。
こんな刺激的な環境、社会人ではなかなか味わえません!

ユーザー目線で課題解決! 社会人を驚かせる学生たちの視点

課題解決のプロセスで重要になるのが、「ユーザー」への理解です。
社会人経験のない学生には、そのあたり大丈夫かな?と不安に感じていた自分が恥ずかしいぐらいで、彼らは驚くほどユーザー目線で課題を捉えていました。

例えば、「視覚障がい者の移動を支援するデバイス」を考える際、彼らはデバイスの機能やデザインだけでなく、「視覚障がい者が普段どんなことに困っているのか」「どんな世界を見て、どんな風に感じているのか」といった、ユーザーの感覚や感情にまで深く思考を巡らせていました。

そして、それぞれの専門知識を駆使し、VR技術を用いた空間認識支援システムや、触覚に訴える情報伝達デバイスなど、独創的なアイデアを次々と提案していったのです。

私は彼らの「ユーザーに憑依する力」に感銘を受けると同時に、社会人としての自分の視点の偏りを痛感させられました。

「学生の本分は学業」 今の学生から受ける刺激

また、彼らの発言を聞いていて驚いたのは、その学習意識・成長意欲の高さです。

私が大学生だった約20年前は「遊ぶことこそが大学生の本分」なんて言葉がまかり通っていましたし、私自身も、今思えば恥ずかしい限りですが、そんな呑気な学生でした。

しかし、今の学生たちは違います。
「学生の本分は学業」と堂々と言える彼らの姿、そして社会課題に対して、単なる理想論ではなく、しっかりと調査した上で本質を捉えようとしている。
その姿に、私は大きな衝撃を受けました。

理系の院生の底力… ディスカッションで見せつけられた「思考の深さ」

そしてグループワークを通して、改めて痛感したのは、理系の院生の「思考の深さ」です。

彼らは、課題に対して多角的な視点からアプローチし、その根底にある原因や社会構造まで分析しようとします。
そして、単に解決策を提示するのではなく、実現可能性やその後の影響まで考慮した上で、具体的な提案を行ってくるのです。

私はただただ、彼らの発想力とそれを裏付ける知識量の豊富さに感嘆するばかり。
まさに、理系の院生の底力を見せつけられた思いでした。

「学び」に年齢は関係ない! 私も彼らに負けていられない

授業の開始日から、想像以上の刺激と学びに満ち溢れていました。
正直なところ、ついていくのがやっとで、仕事との両立にも苦労しています。

しかし、今の大学生と過ごす時間は、私にとって大きな刺激となり、改めて「学び続けることの大切さ」を認識させてくれます。

「学び」に年齢は関係ありません。
むしろ、年齢を重ねたからこそ、得られる学びもあるはずです。

次回は、私が大学院での履修を通して、どのように学びを深め、自分自身の「一速ギア」を上げていったのか、具体的な方法や考え方についてお話ししたいと思います。

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