会社の代表が大学院に通って自分自身の「一速ギア」を上げた話(第1話)
スマホは最新、でも自分は・・?
こんにちは、ISSOKU GEARの運営母体である株式会社洒落代表のトヨタです。
突然ですが、みなさんは、スマホはどれぐらいのペースで買い替えますか?
近年は新モデル発表時点で大きなアップデートがない(※iPhoneユーザーです)ですが、最近SNSで「iPhone4のカメラがエモい」という記事が流れてきて、14年の時を経てのiPhoneの進化に驚かされました。
パソコンにスマホ。どんな家電やガジェットも、購入時は最先端でも10年もたつとガタがきます。
不要なデータが溜まりまくって挙動が遅くなり、OSのアップデートにも耐えられなくなります。
ある時、スマホの機種変更をしていて、ふと思いました。
「スマホは最新でも、“私自身”ってバージョンアップできてるのかな?すでにアップデートの通知も来ないぐらい古いバージョンだったりして」
いくら最先端のガジェットを持っていても、その所持者自身の“性能”が古かったら、機能の無駄遣いです。
iPhone4で撮影する写真はエモくても、普段使う気にはならないもの。
私、iPhone4で止まってない?自分自身も「機種変」レベルで変わらなきゃいけなくない?
大学卒業後、私は“社会の変容”に適合できているのか
私は大学を2000年代半ばに卒業しており、すでに18年が経過しています。
会社員として大・中・小規模の企業で働いたり、起業し経営者として事業をつくってきて、社会という実践の場においては、自分自身をアップデートし続けてきたつもりはあります。
会社では「社会とフレンドリーに」とうたっているものの、私の知識や価値観は、本当に今の社会と一致しているのでしょうか。
そして「一速ギアを上げようぜ」と社員に奨励する一方で、私自身の一速ギアは上がっているのだろうかと、疑問に思うようになりました。
そう考えるようになった背景には、当社が地域の企業と関わることが多いことにあります。
最近特に、人口減による採用難や、後継者不在による事業承継の不能など、難易度の高い課題に直面することが増えてきました。
当社はクリエイティブ制作や情報発信、メディア運用などに強みを持ちますが、課題の根が深いものに対しては表層的な解決しかできず、課題の本質的な部分を可視化し、解決策を示すことにスキル不足を感じるようになっていました。
具体的には、現状起きている問題について
「課題を定義し、本質を理解し、自分の頭で思考し、さまざまな可能性をもとに解決の打ち手を論ずる」
というプロセスに関して、知識と経験の両方が不足しているように感じました。
これまで自分の感覚を頼りに進んできましたが、一度蓄積してきた余分な知識を捨て、新たな知識を得て、自分自身の一速ギアをあげ必要があるのです。
古さに気づけないヤバさ。自分のOSは、自分でしかアップデートできない
自分は「社会の変化に対応している」と感じていても、実は考え方や知識が古くなっていることがあるかもしれません。
大人になればなるほど、そんなことを指摘してくれる人はいません。
会社の中にいても同じです。
社内でしか通じない「社会性」を身につけても、社外に出たときにそのスキルが適用されるのかは疑問です。
自分が社会に適合して先端を追えていると思っている人こそ、その状態を疑ったほうがいいのです。
私たちのビジネスモデルも、ひょっとしたら古くなっているかもしれません。
自分の「OSのバージョン」が古く、不要なデータ(情報)が溜まった状態では、どんなに良い話があっても、最新のツールや技術を導入しても、十分に活用することはできません。
私はこの事実に気づき、自分の手で「バージョンアップ」を行う必要があると感じました。
そこで大学院に通い、体系的な知識を再習得することを決意したのです。
次回は、私がどのように大学院を選び、実際に通い始めるようになったのか。そのプロセスについてお話しします。
これからの連載を通じて、皆さん自身の「一速ギア」きっかけになれば幸いです。