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平成のベストライブ31
こういうのって、たぶん30年間発刊し続けた音楽雑誌が編集部総出でやることだなぁと思いつつ、本当にただの自分の思い出記録みたいになってしまった。シーンにおいて重要なライブとかは東京でやってるからね、見に行けない。きっと恐らく生まれてから1番お金をかけた趣味がライブなので書き残した。
1.2007/7/24 マキシマム ザ ホルモン(F-X 2007)@福岡国際センター
9mmとDOESがオープニングアクトで、アジカンとかビークルも出てたイベント。当時は『ぶっ生き返す』の大ヒット中、アリーナ全体が押し合い、ヘッドバンギングする様に、中学2年の僕の心は強めに殴られた。「みんなが麺カタこってりやらないと、ゴッチと日高さんの眼鏡が割れます!」というナヲさんのMCがいまだに忘れられない。どういう理屈だったんだろうか
2.2009/9/5 チャットモンチー(SCHOOL OF LOCK! LIVE TOUR "YOUNG FLAG 09")@Zepp Fukuoka
骨折した足を引きずって行ったラジオ番組の企画イベント。オープニングアクトにマスドレ、本編にアジカン、かりゆし58、ストレイテナーを迎えてのライブで、トリを務めたチャットモンチー。初めて観たのだけどなんかあまりの気迫に唖然として観た記憶が。突風のような30分間だった。アンコールで「恋の煙」と「湯気」の2連というイカついコンボ、呆気に取られた。
3.2010/6/13 9mm Parabellum Bullet「Revolutionary Tour 2010」@Zepp Fukuoka
ロックバンドというものの、怖さとかヤバさみたいなのをこのワンマンライブで知った気がする。2階席から見てたのだけど、そのバッツバツの演奏に立ち尽くして見てたよ。「命ノゼンマイ」がとても恐ろしかった。あと、いまだに謎だったのが2階席にいた御着物を召した60代くらいのおばあ様で、貰ったにしても9mm行くかね?センス良いなぁ、って思った記憶ある。
4.2010/9/4 andymori(RockDaze!2010)@福岡国際センター
結局これが最初で最後のandymoriを見る機会だった。イベント中盤くらいに登場して、30分でこんなにいっぱい曲やってくれるのか、そうか曲が短いからか、とショートチューンってお得やな、と納得してた。まだドラマーが後藤大樹の頃で、そのどうしたって昂らざるを得ないビート転がしに燃えまくり。本格ブレイク寸前の、焦燥と上昇に乗ったエネルギーは強い。
5.2012/3/17 the telephones(MUSIC CUBE 2012)@広島CLUB QUATTRO
大学受験勉強中にyou tubeで観たCDJかなんかの映像で、あまりにもテレフォンズが見たくなりすぎて、合格祝いがてら広島まで向かったライブ。期待通りの楽しさと、なんか危なっかしいくらい狂ってる感じにちょいとキケンな匂いも感じた良いライブだった。結果としてこの年は3本もテレフォンズを見ることになる。ヤバさを抱えたまま2019年本格活動再開、嬉しいよ
6.2012/7/28 スピッツ(HIGHER GROUND2012~final~)@海の中道海浜公園
初めての野外フェスにてスピッツ、こんな贅沢なことはない。「スパイダー」に始まり、「涙がキラリ☆」で終わるセットリスト、有名曲だけやるわけでなく「けもの道」や「夕焼け」みたいな曲もやっちゃえる堂々とした在り方も、僕の思う熟練のロックバンドの姿!という感じでカッコ良かった。これ以降、タイミング合わずでスピッツは観れてなくて、悔しい限りだ
7.2012/12/29 相対性理論「位相Ⅲ」@Zepp Fukuoka
ライブを滅多にやらないし、そもそも音源で完結する幻の存在だと考えていた相対性理論。福岡でのワンマンは現時点でこれのみ。貴重だし、実在するか定かでないものを目撃する体験でもあった。真部時代の楽曲をしっかりやりつつ、半分ほどは翌年リリースの『TOWN AGE』からの楽曲。あとアンコールで、ももクロに提供した「Z女戦争」の棒読みセルフカバーも。
8.2013/6/11 ストレイテナー 21st CENTURY ROCK BAND TOUR@佐賀GEILS
僕の中でテナーって、抽象的でファンタジックなものを歌う孤高のバンドというイメージだったので、こういう「ロックバンドがやってきた!」的なオープンマインドなツアーをやるなんて、と驚いた。これ以降はその傾向がどんどん強くなって、愛されるロックバンドの姿の理想像になっていくのだけどね。蒸し暑く、汗だくになりながら聴いた「TRAIN」最高だった。
9.2013/6/25 くるり DISCOVERY-Q「DISCOVERY Q-SYU」@佐賀GEILS
OKAMOTO’Sをゲストに迎えてのライブ。テナーに続き、こちらも47都道府県ツアー。佐賀県って本当に、そういう全網羅ツアーか“行ったことない土地を回るツアー”みたいなのでしか来ない笑。鍵盤が鳴らないトラブルで、ギターを前面に出した「ばらの花」が聴けたり、大好きな「Birthday」をさらっと聴けたり(『NIKKI』からの選曲が多かった)、名曲しかなかった。
10.2013/10/27 クリープハイプ 全国ツアー「秋、零れる程のクリープハイプ」@福岡DRUM LOGOS
前年から何度もハズし続けたクリープハイプ、ようやく行けたワンマン公演。ブレイクの波の真っ只中、こちらのウェルカム感に反して彼らは切迫したように演奏を続けていてとても印象的だった。このツアーの時点ではビクターのスタッフから切り替わっていたらしく、そういう新天地っぽさもあったのかも。1stのツアーを逃していたのでいっぱい演ってくれて嬉しかった。
11.2014/3/8 サカナクション「SAKANAQUARIUM2014"SAKANATRIBE"」@Zepp Fukuoka
こちらもワンマンを逃し続けた末の念願の公演。ここ数年、非アルバムツアーにありとあらゆる形で新鮮味を付与してきた彼らだが、その原点とも言えるような内容。「グッドバイ/ユリイカ」のリリースツアーなわけで、その意志表明が全編に渡って貫かれていた。「バッハの旋律を夜に聴いたせいです」を普通のバージョンでやってくれたので安心した記憶がある。
12.2014/3/15 星野源「星野源の復活アアアア!」@福岡市民会館
あれよあれよという間にスターになってしまった彼、ホールで観たのはこれが最後。一応、『Stranger』のツアーだったのでそれを中心に。ストリングスやホーンが無いアレンジでのパワフルな「地獄でなぜ悪い」やミニマルな編成で宇宙に達した「ある車掌」など、ポップアイコン寸前の心地よいうねりを感じることのできるコンサートだった。ニセさんも出てきた。
13.2014/6/1 tricot 全国ほぼワンマンツアー“どっこいしょ!男気ワンマンツアー(&二瓶どん)”@福岡DRUM SON
tricotもずーっと観たかったので、うっかり前のほうで観ちゃったら大モッシュで。後にも先にもこんなに肉弾戦だったライブはない、つまりこの後はもうあんまり前のほうにはいかないでおこうという主義が決定したという点で重要なライブなのです。楽しかったんだけどね!やっぱりこう、音楽って肉体を痛めながら暴れるものではないな、と。耳で聴きたいな、と。
14.2014/8/9 でんぱ組.inc(ROCK IN JAPAN FESTIVAL.2014)@国営ひたち海浜公園
初めて行ったロッキンジャパンフェス、聖地巡礼的な部分もあったのだけど、思えばこれが初めてアイドルを観た日だ、ということででんぱ組を挙げたい。ぎっしりした炎天下、薄れゆく意識の中で捉えた夢眠ねむの眩しく光る真っ白な二の腕を僕は忘れないよ。あとアッパーチューンの中に「くちづけキボンヌ」入れてくれたことも、忘れないさ!ねむの肌と共に刻んでる
15.2014/10/25 フジファブリック LIVE TOUR 2014"LIFE"@Zepp Fukuoka
「赤黄色の金木犀」「若者のすべて」「陽炎」といった楽曲が新体制で初披露されたツアーというだけでも印象深いのだけど、アルバム『LIFE』の温かな魅力!当時のレポがここに。
16.2014/10/24 赤い公園 マンマンツアー 2014~お風呂にする?ご飯にする?それとも、リトミックにする?~@福岡DRUM Be-1
赤い公園はそこまでワンマンで観るようなこともないかな、とか思ってたのが大きな誤解で。その変幻自在の楽曲たちを、タイプごとに分類して順番にお届けする構成は、このバンドの性質を分かりやすくするとともに、「いやなぜこんなに様々な面を??」とより謎めいたものにしていくに相応しかった。まだ新体制を観ることが出来ていないので、楽しみは増える一方だ
17.2014/12/4 米津玄師 LIVE 帰りの会・続編@福岡DRUM LOGOS
米津玄師、史上3つ目のライブ。感想はこちらにぎっしりと書かれている。今考えても、ライブハウスでやる4ピースの邦楽ロックバンド的文脈とかを存分に味わえた貴重な公演だった。
18.2015/3/21 FX2015 大森靖子&THEピンクトカレフ
大森靖子・初対面の日だった。もう解散が決まってる寸前のバンド編成、なんかずっと僕はちょっと泣いていた。何かが終わる間際に生まれてしまうエネルギーみたいなのも確かにあるのだ。レポがここに。
19.2015/5/6 私立恵比寿中学「飛び出せ全十ホールツアー2015 〜わっくわくはるバルーンGOGO〜」@ 福岡国際会議場
初めてアイドルをホールで観た日。ほぼ最後列だったのだけど、慣れないペンライトを青く光らせながら松野莉奈に念を送り続けていた日。緊張しすぎて、終始ふわふわしていたのだけど、聴きたい曲おおむねやってくれて大満足だった。しかしほんとに驚いたのは、MCのあっさり感!勝手にきゃぴきゃぴとした時間が長いと思ってたけど、バキバキに曲を畳み掛けてた。
20.2015/8/23 RADWIMPS(WILD BUNCH FEST.2015)@山口きらら博記念公園
前身フェス「SETSTOCK」に縁深いこともあり、こちらのほうにも引き続き出てくれて。「ます。」とか「ギミギミック」とか「揶揄」とか、幼き頃より慣れ親しんだ楽曲の数々を、フェスの大勢の観客とともに歌う体験!あの頃は周りに誰も聴いてる人いなかったけど、ここにはこんなにもいるのだ、と。主催会社にちなんでアンコールでは「夢番地」も。ご当地ソングやね!
21.2015/9/20 ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015「Wonder Future」@福岡サンパレス
アジカンはこれ含めてたぶん10回くらいは観てるんだけど、トータルの空気感含めて1番好きだったのがこのツアー。ステージ上の建築物にメンバーが板付きで鎮座し、プロジェクションマッピングを全編に渡って駆使した、ステージ全体がうねるようなロックコンサートだった。なんでだか『ワールド ワールド ワールド』からの選曲も多くてサプライズを感じたりもした。
22.2015/10/31 ももいろクローバーZ「男祭り2015」@太宰府政庁跡(OA:ばってん少女隊)
この年からアイドルのライブに行くハードルがぶっ壊れたので、スタダ勢を中心に色々行ってみたのだけど、なんと良いタイミングで本丸も目撃。色んな事情で開催危機すらあったのだけど、それを乗り越えての狂騒の夜だった。厳かなムードと、ひんやりとしだした秋の夜に、ビカビカのアイドルソングが光っていた。「灰とダイヤモンド」の奉納の歌声も素晴らしかった。
23. きのこ帝国ワンマンツアー2016「きみと宝物をさがすツアー」@福岡DRUM Be-1
お預けをくらいまくっていた全国ワンマンツアー、その初日が福岡なら行きますよ!『猫とアレルギー』のツアーで、ポップスへと接近していた時期だけど、ガッチリとしたバンド演奏、タイトでシャープであり続ける姿勢がずっと大切にされていて良かった。ここから3年、3月にきのこ帝国を観るのが定例だったのだけど2019年はお休みで。早くまたワンマンが観たいです
24. 2016/4/24 Mr.Children Hall Tour 2016 虹@佐賀市文化会館
レジェンドすぎてチケットを取る選択肢すら忘却していたミスチルだけど、せっかく佐賀に住んでてこのチャンス、執念で勝ち取った。3000人キャパのホールに総売り上げ枚数ウン千万枚の楽曲たちが降り注いで、もうなんか受け止めきれない!みたいな気分になった。実在するのね、桜井和寿。小規模な編成だったからか、世代直撃の『HOME』からの選曲が多く感涙だった。
25.2016/9/25 ザ・なつやすみバンド ツアーファンタジア@福岡brick
短いメジャー期間、来てくれること自体がラッキーみたいなところもあった。50人くらい入る小さなカフェバーみたいなところで、みちみちになりながら夏と宇宙へとトリップしていくような不思議なコンサートだった。とはいえ、普通に小劇場みたいなところで指定席で観たいのだけど笑。なぜか、ドラマーのみさきさんが終演後にチェキ会をやっていたのが楽しかった。
26.2017/1/22 Base Ball Bear Tour「バンドBのすべて 2016-2017」@福岡DRUM LOGOS
ベボベも何度となくライブ行ってるけどベストを選ぶならコレかなぁ。「彼氏彼女の関係」とか「LOVE LETTER FROM HEART BEAT」あんまり聴けなさそうな曲を聴けたという点でね、だいたいどのワンマンも想像を超える圧巻の構成とアイデアで魅せてくれるので。あとはサポートギター弓木さんのインパクトも大きい、あの獣のようなギター捌き、また観てみたいものだ。
27.2017/3/19 the pillows(HAPPY JACK 2017)@熊本DRUM B.9 V1
ピロウズもライブで聴けてない曲をいかに聴いていくか、という達成感を重要視しちゃうのだけど、この日は熊本まで遠征した甲斐もあり「Swanky Street」やら「Fool on the planet」やら聴けて大満足だった。イベントのセトリとか、だいぶ固定されてきてる感は否めないんだけど、そういう定番にも良さを見いだせるみたいな気持ちこそがベテランを観る楽しみなのかと。
28.2018/12/5 UNISON SQUARE GARDEN TOUR2017-2018「One roll,One romance」@福岡DRUM LOGOS
ここ5年くらいで急速にハマったユニゾン、ツアーの度にストックの中から過去の曲たちを引っ張ってきてくれるのだけど、そのチョイスが1番ツボだった。新しい歌詞と弾き語りをつけて披露してくれた「僕らのその先」、シングルなのに全然遭遇しなかった「リニアブルーを聴きながら」、シュガビタに続いての「誰かが忘れてる~」。シングルのレコ発ツアーはいいぞ。
29.2017/12/14 モノブライト「monobright×MONOBRIGHT×モノブライト」@福岡the voodoo lounge
中学時代から大好きだったバンド、そのラストツアーで。売れなくってもやりたいことをやり続けてくれれば本当に嬉しいのだけど、売れなきゃそれも難しいし、そもそもやりたいことがなくなっていく。そんな世知辛さも含みつつ、中身はストレンジでハイパーな彼らのままで、最高潮の姿を見せつけてくれた。とはいえ、やっぱり「冬、今日、タワー」は涙が滲んだなぁ。
30.2018/4/29 小沢健二「春の空気に虹をかけ」@大阪城ホール
仕事始めたら遠征とかもいっぱい行こうか、と思ったのだけど結局ワンマン公演で関西まで行ったのはこれくらいで。基本は福岡で完結させる主義なのだけど、こういう鮮烈なショーが大都市では敢行されているんだ、、と思うと、羨ましさも結構大きめにある。2018年のベストライブにも選んだ。
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31.2006/11/25 SPECIAL OTHERS(ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour酔杯 2006-2007 「The start of a new season」)@マリンメッセ福岡
人生初めてのライブは、アジカンのアリーナツアーだったのだけど、そこにはゲストバンドでスペアザとPOLYSICSが出ていて。実質、初めて生音を聴いたバンドというのはスペアザなのです。当時は誰も知らないインストバンドだったけど、アリーナの座席で、ドキドキしながら、その歌はないけど妙に歌ってしまえるメロディに心踊っていた。知らなくても、良いモノは良い。
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