6月に観た旧作映画で良かった4作
孤狼の血(2018)
評判はかねがね、といったところだったけど超面白かった。無茶苦茶な筋書きなんだけど、意外と最後はそういう方面に持っていくんだ?!ってところも含め、"任侠"の映画ってことなんですかね!刑事モノなんだけどな、、白石和彌監督の大笑いが聴こえてきそうなバイオレンスのオンパレードなのだけど、受け手としての松坂桃李の良さが存分に詰まっていた。続編もあるそうだし、そこでまた違う桃李を見せてくれるんじゃないかと期待。もちろん、攻め手としての役所広司はキマリすぎてて、笑ってしまうくらい最高。
海にかかる霧(2014)
「殺人の追憶」の監督脚本の役割を入れ替えた制作陣で作られた韓国のサスペンス映画。これが実話ベースってんだから、色んな国があるなぁとか思うわけだけど、そこに描き出されるのは地域差などない、人のありありとした欲望。元々は舞台用の戯曲で、その映像もすごく浮かぶ。作品終盤、船員たちがギラギラとガメつき続ける中、船長がずっと自分の船に執着しているのがだいぶ恐ろしかった。絶体絶命な状況かにおいて発露される本質で、最も不気味なのってこういう側面なのかもなぁと。普段は素敵なんだろうけど。
アイスと雨音(2018)
自分たちの出演する演劇が、大人の事情で中断にされてしまった少年少女の数日間をワンカットで描く。時間をスキップしながらカットをかけず作るという、とても演劇的な手法なのだけど、移動圏内で舞台を変えていく映画的な美味しさもある。映画の台詞からシームレスに、劇中劇のシーンに移行して感情の発奮を手伝ったり、随所にMOROHAの生演奏が挟まったり、多ジャンルを行き来する松居大悟監督ならではの1作。やりきれなさをエネルギーに反転できる頼もしさ。
プロメア(2019)
映画館で観たのだけど、本当に2時間以内に収まってた?っていうような特大ボリュームな話だった。単発のアニメ映画作品で、これだけロングランを生む愛され方してる要因、いろいろあると思うけど、男女問わずに高揚感を煽りまくるから、ってとこだろうか。でけえロボがゴロゴロ動き回るの、少年心にブッ刺さるし、火に関しての細かい情報とその正体がオタク心もくすぐり倒すして思わず笑ってしまった。めっちゃしっかり詰められてる設定を、余すとこなく説明しながら戦っていく様、さすがの中島かずきよなぁ。歌舞伎風味も随所に交えるし、これぞケレン味よ。堺雅人が堺雅人にも程がある役だったので、実写でもああいうタイプの役を久々にやって欲しいものだ。
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