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2024年ベストライブ トップ10 & 2024年のライブ記録

母数は減りましたが、忘れられない夜は格段に増えました。今年もそんな年にしていきたい。

今回はポッドキャストにお邪魔しまして、ベストライブを語っております!こちらもお聴きください。


2024年ベストライブ トップ10

10位 9.21 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2024『20th BEST MACHINE』@福岡サンパレス

ギッラギラのビッカビカで最高の20周年ベスト盤ツアー。大富豪における2かジョーカーしか出ない、切札のみで攻め立てる構成にクラクラした。過密で過多、ハイカロリーな喜び。



9位 吉澤嘉代子トライアングルツアー「旅する魔女」@住吉神社能楽殿

様々な恋模様を歌い、そして時に生と死、現実と異界の境界を踏み越えてゆく彼女の楽曲たちは能舞台で歌われるにあまりうってつけ。場に満ちるエネルギーまで背負って表現される神秘の時間。


8位 Tempalay Tour 2024 “(((ika)))” @ Zepp Fukuoka

美しいメロディと轟音の激流とレーザーの浮遊に恍惚。パーカッションのサポートによって、より一層に踊りまくるしかないグルーヴが構築されていたし、歌も凄まじく解き放たれてた。

月の人 on Instagram: "【🦑ネタバレ感想👻】 5.31 Tempalay Tour 2024 “((ika))” @ Zepp Fukuoka 3年ぶりのアルバム『((ika))』を引っ提げた全国ツアーの福岡公演。現時点で上半期暫定ベスト1アルバムであるため、行く選択肢しかなかった。Tempalayを観るのは昨年のCIRCLE以来。ワンマンは名古屋で観た続・ゴーストツアー以来、2年半ぶり。 開場時は鳥の囀り、環境音、AAAMYYY(Key)の子供の声などが会場に流れ続けた後、エディット・ピアフの「水に流して」をSEに開演するライブ。映画『インセプション』でも使用されているこの楽曲、ライブという幻想空間への誘いとも取れるし、ゴーストだった前作から現世を生きることを選んだ本作を示唆しているようにも思う。レーザーがTempalayの文字を後幕に描き、「愛憎しい」からライブは開幕。 のけぞった小原綾斗(Vo/Gt)がいきなり後ろに倒れるというアクシデントありつつ、その昂りはしっかりライブに注入され、ツアー後半ということもあり仕上がりまくったグルーヴを聴かせてくれた。今回はベースに榎元駿(ODD Foot Works)、ギターにOCHAN(NIKO NIKO TAN TAN)、パーカッションに松井泉を迎えた6人編成。特にパーカッションとTempalayの相性は格別。踊りまくるほかないアレンジばかりだ。 中盤はAAAMYYYがメインボーカルを務める「Room California」でぐっと引き込み、簡素な照明のみで魅せる「月見うどん」など侘び寂びの時間も用意。一方、「時間がない!」や「湧き上がる〜」など、背後でレーザーによるグラフィックが踊るアバンギャルドな楽曲も隈なく配置され、一辺倒に恍惚感だけをもたらすライブには決してしない。随所に挟まるノイジーなギターソロや不協和音が豊かな揺らぎをくれる。 また、何より驚いたのは小原の歌声の解放感だ。抜群の演奏によって、真っ直ぐにエモーショナルな歌声が光っていた。「憑依さん」の繊細さ、「あびばのんのん」の情緒、Q」の甘美さ、どれもが巧みに表現されており、終盤はその歌心に涙腺をやられっぱなしだった。ひねったバンドではあるが、やはり真ん中には素晴らしいメロディがある。歌いながら酔いしれ、いつの間にか泣いてる。そんなサイケロックなのだ。 アルバム『((ika))』はぐるぐると廻り続ける構成が特徴だったが、今回は「今世紀最大の夢」の後に《あなたに会う日まで死ねないわ 生きていく》と歌う「ドライブ・マイ・イデア」が置かれたことで、“生”の側面が強調されていたように思う。トドメの「そなちね」が《そなたは美しい》と語りかけ、我々を生かして別れを告げるカタルシス。素晴らしいアルバムをショーアップする、お手本のようなライブだった。 《setlist》 1.愛憎しい 2.NEHAN 3.遖!! 4.とん 5.ああ迷路 6.Booorn!! 7.未知との遭遇 8.my name is GREENMAN 9.どうしよう 10.Room California 11.月見うどん 12.預言者 13.時間がない! 14.憑依さん 15.あびばのんのん 16.Q 17.湧き上がる湧き上がる、それはもう 18.今世紀最大の夢 19.ドライブ・マイ・イデア 20.そなちね #Tempalay #ika #tempalay_ika #zeppfukuoka" 21 likes, 0 comments - moonshapemoon on May 31, 2024: "【🦑ネタバレ instagram.com



7位 2024.03.09 Base Ball Bear『天使だったじゃないか』ツアー@福岡DRUM Be-1

我々の求めるあのベボベでありつつ、真新しいサウンドを携えた完全新章のベボベだった。何度も聴いたような曲でも新鮮に噛み締め、歳を重ねて循環することを大事にしていきたいと思えた夜。


6位 9.20 羊文学 TOUR2024「"soft soul, prickly eyes"」@ Zepp Fukuoka

えげつない轟音を軽やかに届けて、沁み入る時間をさらりと聴かせる。切実だけどノリは軽い。そんな身のこなしが痛快なライブだった。このままどこまでも突き抜けてくれ!と強く思う。



5位 6.14MONO NO AWARE「アラカルトツアー」@福岡BEAT STATION

ハチャメチャに踊りたくなる強靭なグルーヴと純朴な歌心が爆発しまくり、ライブの見せ方も仕上がりまくり。玉置周啓のビヨビヨした動きは笑っちゃうんだけど、迫力あってずっとカッコいい。

月の人 on Instagram: "【🍽️ネタバレ感想🍚】 2024.06.14 MONO NO AWARE『アラカルトツアー』@福岡BEAT STATION 5thアルバム『ザ・ビュッフェ』のリリースツアー2公演目であり、3年ぶりの福岡公演。なんだかんだで『A H A』以降の全アルバムツアーには参加してるので、いつの間にか絶対見逃したくない大好きなバンドになっていたMONO NO AWARE。アルバムがあまりに素晴らしすぎたので、意気揚々として行った。前から2列目。最高。 「同釜」のイントロからじわじわと幕が開き、ドラムインでちょうど開き切るという劇的なオープニング。高揚感を漸増させながら、長尺のポエトリーラップを歌いきって大爆発、というアルバムを聴いていた時に思い描いていた盛り上がりがそのまま繰り広げられて大興奮だった。この解釈一致感が終始続くのでずっと気持ちよかった。 大きな演出はほぼなく、演奏こそが全てなステージングなのだがとにかくグルーヴが仕上がりまくっている。どんなダンスも引き出せる柳沢豊のドラム、曲の芯を捉え続ける竹田綾子のベース、多彩な音色とノイズを操る加藤成順のギター、そして歌い踊り騒ぐ玉置周啓の動き。異様な佇まいだけど、魂が開放される上質なバンド音楽である。 「もうけもん」以降のブチ抜けたアッパーなゾーンを経て、「お察し身」からのドープでサイケなブロックへの転移も見事だった。ただ幻惑するだけでなく、「幽霊船」や「うれいらずたのぼー」の終盤などで容赦なく轟音を浴びせるセクションも用意し、その味わい方を一定にはしない。ふっと「風の向きが変わって」へ抜けるシメも美しかった。 ラスト3曲は唸った。記憶の曖昧さとだからこそ芽生える愛しさを朗らかに歌う「忘れる」、その後に”今ここ“に目線を向ける前作の楽曲「そこにあったから」を配置することで、気づいたら思いがけぬ/願っていた今が待っていると知る「アングル」へと完璧なパスを出していた。アルバムの景色を更に押し広げる、見事な曲構成だった。 しんみりとして終わった一転してアンコールではほぼ祭そのもの。玉置のテンションがおかしくなってしまい、本当に福岡のライブ会場かと思うほどのとんでもない熱狂を巻き起こしていた。もう捌けきったのにダブルアンコールにも答えて「井戸育ち」。やっぱり最後に聴きたいのはギターロックなんだよなーと、解釈一致すぎて最高だった。 MONO NO AWAREのライブの魅力の1つに玉置のMCがあると思うのだけどもこの日も絶不調という名の絶好調だった。一体何の話をしているのか、枝葉を広げすぎて訳が分からなくなる混乱系MCなのだが、この揺らぎ続ける感じこそがアルバムのメッセージであるとも受け取った。簡単に結論づけない、思いつきと思い直しの繰り返し。ほんと、電車が上を走ってる会場でよかったです! 《setlist》 1.同釜 2.野菜もどうぞ 3.異邦人 -MC- 4.88 5.イニョン 6.もうけもん 7.ゾッコン 8.かむかむしかもにどもかも! 9.味見 -MC- 10.お察し身 11.幽霊船 12.うれいらずたのぼー 13.あたりまえ 14.風の向きが変わって -MC- 15.忘れる 16.そこにあったから 17.アングル -encore- 18.マンマミーヤ! 19.東京 -double encore- 20.井戸育ち #ライブ #ライブ感想 #福岡beatstation #mononoaware #ザビュッフェ #アラカルトツアー" 18 likes, 0 comments - moonshapemoon on June 15, 2024: "【🍽️ネタ instagram.com


4位 6.21 銀杏BOYZ 世界ツアー弾き語り23-24 『ボーイ・ミーツ・ガール』@福岡DRUM LOGOS(ゲスト:ホフディラン)

制圧してくる感じじゃなく、連れ添って声を重ねていくような、素敵なコミュニケーション。弾き語りならではの峯田和伸の表現を観ることができたが最後にはもう、我慢できないよなぁ。

月の人 on Instagram: "【👦ネタバレ感想👧】 6.21 銀杏BOYZ 世界ツアー弾き語り23-24 『ボーイ・ミーツ・ガール』@福岡DRUM LOGOS(ゲスト:ホフディラン) 銀杏BOYZの47都道府県50会場に及ぶツアーの47本目。ゲストのホフディランとともに、初見の2組。今年は見たことない人たちやイベントに積極的に行こうモードなので、ありがたい機会。 先攻はホフディラン。こういうアウェーの場で、しっかりヒット曲を並べて場を掴む凄みをひしひしと感じる時間だった。「僕の好きな人」では峯田和伸と共に歌唱。三者三様の歌声すぎて面白い。そしてカラッとしたポップソングに変貌させた「あいどんわなだい」のカバーもスペシャルな仕上がり。すっかり、ほっこりとした空気になったまま銀杏BOYZのライブへ。 「新訳 銀河鉄道の夜」の歌い出しからその太さに驚くし、そのコブシにも情感が宿る。破滅的なライブのイメージだったがこうやって弾き語りで聴くとボーカリストとしてのタフさに気づく。とはいえ唾を飛ばしまくり、がなりまくる姿はあの思い描く峯田そのもの。峯田だ!と素直にワクワクしてしまう。 そしてとにかくシンガロングが多い。「夢で逢えたら」で全員タガが外れ、「漂流教室」は涙ぐみながら私も歌った。この曲、大人になって聴く方がよっぽどグッとくるじゃないか。言葉を噛み締めながら、中学時代から親しんだ曲をもう1度、今のものとして捉え直す。キラキラとした時間だな、と思った。 中盤、「二回戦」からはギターに加藤綾太、ドラムに岡山健二を迎えた3人編成。これが凄い。ドリーミーでノイジーかつネオアコ的甘さを持つギターにあの爆裂ドラムが加われば、ほぼバンドセットと遜色ない。「ナイトライダー」や「GOD SAVE THE わーるど」ってこんな良い曲だった?と上気した。 終盤、「光」の絶唱から「少年少女」へと突き抜け、「BABY BABY」で堰を切ったようにモッシュが巻き起こる流れは自分の野生味を刺激された。なんであんな、歌いたくなっちゃうんだろう。とんでもないメロディメイカーなんだよな、きっと。歌が剥き出しの編成だからこそ見えた銀杏の本質だ。 信心深くはない、でも中学の頃から親しんでる、みたいな距離感で銀杏BOYZに触れてきた身からすると、弾き語りでの密な疎通と3人編成の程よいメロウさがちょうど良い。カリスマ性というよりも、連れ添ってこの世を生きてるあんちゃんとしての表情が見えた。大人になった、とか単純なことでなく、大人を経た、みたいな。経た上で、今も青春である、みたいな。 あとなんかすごいグッときたのが「ぽあだむ」の歌詞で。《涙は似合わないぜ/男の子だから》とか、自分が普段打ち出してるメンタリティとはだいぶ別方向なのだけど、でも少なくともこうやって強がってた日はあったし、そんな自分が内面化されてる部分もあるよなぁと今も思ったりする。そしてそんな自分が嫌いじゃなかったりもする。涙が似合う男の子の強がりとして、この曲が軽やかにブッ刺さり昇天した。 《setlist》 ホフディラン  1.遠距離恋愛は続く 2.恋はいつも幻のように 3.コジコジ銀座 4.僕の好きな人 w/峯田和伸 5.花 6.あいどんわなだい(銀杏BOYZ) 7.欲望 8.スマイル 銀杏BOYZ 1.新訳 銀河鉄道の夜 2.NO FUTUER NO CRY 3.若者たち 4.夢で逢えたら 5漂流教室 6.エンジェルベイビー 7.恋は永遠 8.いちごの唄 9.朝立ち -以降、加藤綾太(Gt),岡山健二(Dr.)- 10.二回戦 11.アーメン・ザーメン・メリーチェイン 12.ナイトライダー 13.ぽあだむ 14.FRIEDNS 15.骨 16.GOD SAVE THE わーるど 17.光 18.少年少女 19.BABY BABY 20.僕たちは世界を変えることができない -encore- 21.なんとなく僕たちは大人になるんだ 22.DO YOU LIKE ME #ライブ #ライブ感想 #福岡drumlogos #銀杏boyz #峯田和伸 #ホフディラン" 28 likes, 4 comments - moonshapemoon on June 21, 2024: "【👦ネタバ instagram.com



3位 12.15椎名林檎「(生)林檎博'24-景気の回復-」@マリンメッセ福岡

これぞ真紅の歌合戦。序盤から東京事変もかます豪華絢爛なセトリで、ジャズの精神とタフな生き様が貫かれた選曲に思えた。そして後半のディーヴァが次々現れる構成に圧巻。祭りとはこれぞ。

月の人 on Instagram: "🍎12.15 椎名林檎「(生)林檎博'24-景気の回復-」@マリンメッセ福岡🐈‍⬛ 去年から室見川沿いに住み始め、ももち浜もずいぶん身近になったので椎名林檎づいてる日々を送ってきた私ですが、椎名林檎の6年ぶりの大会場巡業、大千秋楽であるホームタウン福岡公演を目撃することができた。 開幕からフルオーケストラを携えたその音のリッチさに圧倒されてしまった。鳥越啓介(Ba)、名越由貴夫(Gt)、石若駿(Dr)、伊澤一葉(Key)という年代問わぬ猛者揃いのバンドメンバーが織りなすグルーヴ含め、音の説得力が凄まじいのだ。仏教モチーフと宇宙スペクタクルが交差するステージと映像の演出も圧巻。ダサい瞬間が一切なく、ある種の切迫性すら感じる。 序盤から東京事変もさらりとかます中、強く印象に残ったのは「ありきたりな女」。娘を身籠っている頃、レベッカの「MOON」への二次創作として作られたというこの曲をカバーと併せて披露する流れだ。前半は人魚姫やマリリン・モンローの装いを通し、母としてのタフな生き様と都市生活アーティストとしての営みを力強く歌い上げるパフォーマンスとして映った。 後半はアルバム『放生会』で競演したディーヴァたちとの真紅の歌合戦へ突入。豪華絢爛極まりないエンタメショーで、2024年が納まってしまいかねないハレの祝祭だった。tricotもチャランポも”daoko”も世に出た時から聴いてたので、椎名林檎の文脈に息づくとは、、!と興奮しっぱなしだった。今年も紅白は、4人での「私は猫の目」で決定なはず。流石に凄すぎた。 登場時からとんでもないざわつきだった福岡のみのゲスト・新しい学校のリーダーズは本編の「ドラ1独走」も強烈だったが、アンコールでSUZUKAとの「正しい街」はあまりにも最高さった。さすがに正面からは歌いづらいだろう若き日のナンバーだが、魂を継承し新世代と共に紡ぐことはできるという美しい現実を目撃できた。歪んだギターはまるで祈りのようだった。 最初から最後まで歌いっぱなし、踊りっぱなし。フィジカルとメンタルの強靭な両輪駆動を浴び、じっくりとケアされる2時間だった。「青春の瞬き」での《時よ止まれ》が切実に響き渡りながら、宿命として進行していく時間を受け止めるエンディング映像もあり、しかしそれでも“今”を輝かせるためのショーであり続ける。また何年後かはしれない、2045年がリミットなのかもしれない、しかしでもまだまだずっと魅せて欲しいと思わせる迫力。食らいました。 《setlist》 1.鶏と蛇と豚 2.宇宙の記憶(坂本真綾) 3.永遠の不在証明(東京事変) 4.静かなる逆襲 5.秘密(東京事変) 6.浴室 7.命の帳(東京事変) 8.TOKYO 9.さらば純情 10.おとなの掟 11.MOON (REBECCA) 12.ありきたりな女 13.生者の行進 14.ジプシー (あっぱ) 15.人間として 16.望遠鏡の外の景色 17.茫然も自失 18.ちりぬるを w/ 中嶋イッキュウ(tricot/ジェニーハイ) 19.ドラ1独走 w/新しい学校のリーダーズ 20.タッチ (岩崎良美) w/Daoko 21.青春の瞬き 22.自由へ道連れ w/中嶋イッキュウ 23.余裕の凱旋  w/Daoko 24.ほぼ水の泡  w/もも(チャラン・ポ・ランタン) 25.私は猫の目  w/もも、Daoko、中嶋イッキュウ -encore- 26.正しい街 w/SUZUKA(新しい学校のリーダーズ) 27.初KO勝ち 28.ちちんぷいぷい 29.2○45(Ending VTR) #椎名林檎 #林檎博 #林檎博24景気の回復 #景気の回復 #マリンメッセ福岡 #ringoexpo" 17 likes, 0 comments - moonshapemoon on December 16, 2024: "🍎 instagram.com



2位 10.24 ASIAN KUNG-FU GENERATION「ファン感謝サーキット」 @福岡DRUM LOGOS

真っ直ぐに良い演奏と素晴らしい歌にぶっ飛ばされ続けた。最もシンプルなのに、最も超越的な気分にさせてくれる。本当に凄い、アジカンは。人生に居てくれてありがとうと思い続けた。

月の人 on Instagram: "【ネタバレ感想】 10.24 ASIAN KUNG-FU GENERATION「ファン感謝サーキット」@福岡DRUM LOGOS 1年遅れのアジカンデビュー20周年イヤー。全国のライブハウスを隈なく周る、アニバーサリーツアーの福岡公演。1000人キャパの福岡DRUM LOGOSでアジカンを観るのは骨芋ツアー以来、6年ぶり。今回はえげつない整理番号を妻が引き当ててくれたので、ご覧の通り大絶景。 1曲目「センスレス」の間中はあまりの近さと現実感の無さにフワフワし続けていたが、続く「振動覚」のキレキレな演奏ですっかり引き込まれる。「リライト」では間奏中に“リライトはみんなの歌でしょう”という言葉で大合唱へ誘うなど、定番曲にもドラマが生まれる。アニバーサリーすぎる幕開けだ。 「荒野を歩け」「江ノ島エスカー」という昨年大いに沸いたサーフツアーを継承する選曲や8月のファン感謝祭では未演奏の「エンパシー」といった近年の名曲もあり、ツアーのほうがより網羅的な内容。個人的に「夜のコール」は7年前の結成20周年ツアーの日替わり選曲で逃した記憶もあったので嬉しい選曲だった。 中盤の凝った楽曲が続く流れはファン投票を大きく反映。『ワールド ワールド ワールド』近辺の過酷な探求期の曲が多く、これらが根強く愛されている事実にグッとくる。「ナイトダイビング」以降は建さんVo.祭りに突入。アジカンの楽しさの象徴すぎる。「転がる岩〜」のギターソロで“楽しいー”って言ってたの見えた。 「ループ&ループ」以降は終盤の空気が漂う中、個人的に念願の「電波塔」が堂々たるフィナーレを飾っていて興奮。ゴッチが度々口にする「見つけてくれてありがとう」を体現するような1曲、これが1stアルバムに入っていたことにも驚く。つくづく、未来に向けてかわしてきた約束をたくさん果たしてきたバンドだ。 本編ラストの「海岸通り」でひたひたになった後、アンコールではゴッチによる弾き語りブロックが。この前日に亡くなった100歳の祖母に捧げた「生者のマーチ」にただ染み入る。その後に続く「ソラニン」も別れの歌だがアウトロにoasis「Wonderwall」をくっつけるアレンジのおかげで再会のイメージが付随され、少し前向きになれる時間だった。 続いて建さんと山ちゃんによるユニット・コスモスタジオの時間。「雨上がりの希望」という爆レア選曲に歓喜。リズムボックスのアレンジ、インディーポップ感が満載で可愛い。キヨシも迎えての「冷蔵庫のろくでもないジョーク」はおかしいぐらいに盛り上がってた。ファン感謝祭で披露されていたとはいえ、マニアック選曲の受容っぷりに会場全体が愛おしくなった。 4人戻っての「遥か彼方」も抜群。こんな円熟した演奏が若手にできるはずないけど、デビュー当時のライブに立ち会ってる!という錯覚に陥るほどの瑞々しい漲りっぷりだった。2003年のリアルタイムには間に合わなかったけども、2024年でこの曲を聴けている方が幸せじゃないか、などと思った。名曲は時間なんて容易に飛び越えてしまうのだ。 アンコールラストは「今を生きて」。私にとってのアジカンのベストソングを日替わり選曲で引き当て、運命そのものだった。出会いと別れ、人生そのもののようなこの曲にしか締め括れない夜がある。「あと干支一周分くらいはやってみようと思う」という宣言からも、アジカンにもいつかは終わりが来る。その実感の中で聴く、この曲に涙するほかなかった。 振り返ってみれば、真っ直ぐに良い演奏と素晴らしい歌がある、シンプルなライブである。しかしなぜこんなにも超越的な気分にさせてくれるのだろうか。4人が顔を見合わせ微笑み合う姿、顔に刻まれた皺から伝わる重ねた年月、全ての人間味が合わさって途方もなくマジカルな時間になるのかな、などと思った。人生に彼らが居てくれることの喜びで胸いっぱいだった。 《setlist》 1.センスレス 2.振動覚 3.リライト 4.荒野を歩け 5.江ノ島エスカー -MC- 6.エンパシー 7夜のコール 8.十二進法の夕景 9.転がる岩、君に朝が降る 10.或る街の群青 11.ナイトダイビング 12.嘘とワンダーランド 13.お祭りのあと -MC- 14.ループ&ループ 15.橙 16.Re:Re: 17.電波塔 18.海岸通り -encore- 19.生者のマーチ(ゴッチ弾き語り) 20.ソラニン(ゴッチ弾き語り) 21.雨上がりの希望(コスモスタジオ) 22.冷蔵庫のろくでもないジョーク(コスモスタジオ loves キヨシ) 23.遥か彼方 24.今を生きて #asiankungfugeneration #アジカン #ファン感謝サーキット #AKG #福岡DRUMLOGOS #ライブ感想 #ライブ感想 #ライブ #福岡 #AKG25th" 19 likes, 0 comments - moonshapemoon on October 26, 2024: "【ネ instagram.com



1位 11.10 フジファブリック20th anniversary 3マンSPECIAL LIVE at OSAKA-JO HALL 2024「ノンフィクション」(ゲスト:ASIAN KUNG-FU GENERATION、くるり)

アジカンが昂りを抱擁するように歌い、くるりはひたすら音と戯れ、フジファブリックは続くこと、生きることを約束する。20年以上のキャリアを背負い、呼応し合った奇跡の4時間。


2024年のライブ記録

3/9 Base Ball Bear『Base Ball Bear「天使だったじゃないか」TOUR@福岡DRUM Be-1

3/14 グソクムズ@LOVE FM FESTIVAL 2024

4/12 ニッポンの社長 単独公演『のちに伝説となる可能性』@よしもと福岡大和証券劇場

5/31  Tempalay Tour 2024 “(((ika)))” @ Zepp Fukuoka

6/2 コントライブ「全然うまくいかない」@よしもと福岡大和証券劇場

6/8 怪異研"特別"公演in福岡 宴怪〜詩人に捧げる怪談会〜 @福岡市科学館サイエンスホール

6/14 MONO NO AWARE「アラカルトツアー」@福岡BEAT STATION

6/21 銀杏BOYZ 世界ツアー弾き語り23-24
『ボーイ・ミーツ・ガール』@福岡DRUM LOGOS(ゲスト:ホフディラン)

6/22 男性ブランコ 単独公演『駐車場』@西鉄ホール 19:00-


7/4 あいみょん vs TOUR 2024 “ラブ・コール2”(ゲスト:yonige)@福岡サンパレス

8/23 ふくすけ 2024-歌舞伎町黙示録- @キャナルシティ劇場

9/6 シソンヌライブ [treize] @キャナルシティ劇場

9/7 30th Sunset Live 2024(muque、離婚伝説、chelmico、優河、ハナレグミ、中村佳穂、竹原ピストル)

9/20 羊文学 TOUR2024「"soft soul, prickly eyes"」@ Zepp Fukuoka

9/21 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2024『20th BEST MACHINE』@福岡サンパレス

9/28 MUSIC CITY TENJIN 2024(アナ、McGrady、nape’s 、岸田繁)

10/19 吉澤嘉代子トライアングルツアー「旅する魔女」@住吉神社能楽殿

10/24ASIAN KUNG-FU GENERATION 「ファン感謝サーキット」@福岡DRUM LOGOS

10/27 BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous@みずほPayPayドーム

11/10 フジファブリック20th anniversary 3マンSPECIAL LIVE at OSAKA-JO HALL 2024「ノンフィクション」(ゲスト:ASIAN KUNG-FU GENERATION、くるり)

12/15 椎名林檎「(生)林檎博'24-景気の回復-」@マリンメッセ福岡


#ライブレポート #ライブレポ #イベントレポ


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