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感覚器官~五感が捉えるもの~

人間の持つ感覚器官、いわゆる五感。
日常あたりまえのように使っている道具。
生まれた時からずっと一番身近で私が使っている道具。

感覚器官とは何でしょう?

耳。
外の世界の「音」をキャッチして私に知らせてくれるもの。
今、自分のいる空間の広がりを教えてくれるもの。
目を閉じていても、この空間が狭いか、広いか、分かります。
手を叩いてその反射を聞くと分かりやすい。
耳を研ぎ澄ませると、微細な音でも空間が把握できます。
今いる空間はどうですか?
圧迫感のある狭い空間ですか?
それとも壁が遠くにある広い空間ですか?
では、音とは何か?
音の波。
人間が捉えることができる音の周波数には範囲があります。
コウモリは目を使わず、音だけで空間を把握し、ぶつかることなく空を飛ぶ。
彼らは人間には捉えることができない周波数の音を捉えている。
若い頃には聞こえていた高い周波数の音がだんだん聞こえなくなる。
人間の耳は年を取ると捉えられる周波数の範囲が変わるようです。
私に聞こえない周波数の音がある。
私の耳には限界がある。

他の感覚器官でも同じです。
聴覚以外の感覚器官とは、触覚、視覚、味覚、嗅覚。
それらもやはり私には捉えられない範囲がある。

より繊細に動きをキャッチできる人がいる。肌が繊細な人。
より繊細に色や形をキャッチできる人がいる。目が繊細な人。
より繊細に味をキャッチできる人がいる。舌が繊細な人。
より繊細に匂いをキャッチできる人がいる。鼻が繊細な人。

私の五感が届かないエリアの世界は無いなんて言えません。
私の五感が届かないエリアにも世界は広がっている。

外の世界は遠くまで広がっていて、
外の世界の情報をある程度キャッチできる感覚器官という道具を持つ私がいる。
そして外の世界の情報と、私の記憶を整合させて、
「目の前にリンゴがある」と認識する。
私の記憶の中に整合するものが無ければ、
「見たことがないものが目の前にある」と認識する。
「知らないもの」は「無い」ではない。
「知らない」を認識している私がいます。
「知らない」を知っている私がいます。

私は感覚器官を道具として使う人。
私は感覚器官を使って世界を楽しんでいる。
私は感覚器官を使って安全に世界を歩いている。
そんな感覚器官に感謝し、大事に扱っていきましょう。
時には休ませてあげる時間も取ってあげましょう。

そんな感覚器官を私に与えてくれた大いなる存在に感謝。

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