環情アステリズム
パパとママはどこにもいないわ ひとりぼっちのほうき星
いつか聞いたおとぎ話では 誰だってお姫様なの
嘘みたいでしょと呟いてみても 本当なんて誰も知らないから
センチメンタルな嘘に溺れてみたいと まだ一人夢を見てる
あなたと私 隣同士なのに星座にはなれない分かっていても悲しいよね
叶わない夢なんて言わないけど それでいいだなんて言えるほど強くもないくせに
窓辺に置くポットに飴玉 はしゃぐ星の子供達を
眺めながら頬杖ついては ぽつり銀河にひとしずく
涙の数だけ愛を知ったなら 優しい人になれると信じてた
自分自身さえ愛せない私だから せめて誰か照らしたいの
涙に暮れる夜空に瞬いて標になれたなら そんな夢を見続けてる
街を覆った無関心な光に かき消されてしまう私は誰かに見えているの?
ここにいるわと示すだけの 記号としての名前はもういいの
たった一度だけ愛された証として もう一度私を呼んで
ねえ王子様来なくてもいいけど この身が尽きるまでずっとここで待っているね
口付けのような甘い夢はいいの 優しい嘘に似た星屑の波に浮かんでいたい