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自己理解・自己実現・自己超越

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自分を知るとは。自分らしく生きるとは。自分という枠を超えて他者貢献的に生きるとは。そんなことをコーチング・カウンセリング的観点から語っています。
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#自己分析

「理想の自分」という幻想の正体

本当の自分らしさって、立派で美しくて崇高なもの...とは限らない。 とある日の、クライアントAさんとのコーチングセッションでのお話です。 コーチングでは「なりたい自分」「理想の未来」をできる限り明確に描くことをまず大事にしますが、Aさんは、どうしてもそれらが上手くイメージできないと悩んでいらっしゃいました。 Aさん曰く、 「思い描く理想の姿とは裏腹に、『XXできない自分』や『XXしてしまう自分』がいて、そんな好ましくない自分を手放すことができない(=変わることができない

やりたいこと探しにビジョンや才能なんて要らない。自分の「好き」をとことん追求する生き方のすすめ。

もしもあなたが子供の頃、親に「なんでもやりたい事自由にやっていいよ」って言われていたとしたら、どんな子に育っていたと思いますか? 先週1週間、夫が出張で不在でした。初めてのことで子どもたちは寂しがってたけど、「逆にパパがいないメリット」を感じさせようと ・ゲームの曜日制限撤廃(毎日OK) ・外食 ・休日朝マック などの数々のアメを与えました(笑)。 するとどうなったかと言うと、「今週はいっぱいゲームしたから別にそこまでもういいや」と息子が言い出して、なわとびを一緒にやろう

あなたがもし、誰かに理解されたいと思っているのなら。

私には人には言えない「汚点」があり、長らくそれを隠して生きてきました。 具体的には、14歳の頃からほぼ常に複数の人と恋愛関係にあったことです。(ポリアモリーと呼ばれたりする恋愛志向ですが、当時の自分はそんな言葉も概念も知らなかったので、単なる「浮気性」という自己認識でした) そういう状態が落ち着いた後も、前科を隠して生きてる元犯罪者ってこんな気持ちだろうなっていう感じで、「バレたら今の幸せは崩壊する」「人生終わる」と思っていたので、借り物の自分でずっと生きている感覚でした。

人生こんなもんって割り切って生きていけると、ほんとに思える?

最近お友達になった女性Aちゃんと、ふたりでランチに行きました。 Aちゃんは私より年下のフリーランスのグラフィックデザイナーさんで、有名ブランドや大手企業との案件も多数手がけていたりと、私から見ればめっちゃすごい子なのですが、当の本人は最近なんとなく人生にモヤモヤしているらしくて、「20代の頃はもっと仕事に熱中できたのに今は昔みたいにワクワクできなくて…」みたいな話をしてくれました。 ひと通り聞いて、私が 「でもさ、生活に困らないくらいは稼げてて、夫婦関係もまぁうまくいって

ありのままの自分なんて好きになれるわけがないと思っている人へ

「ありのままの自分を好きになる」って、言葉だけ見るとキラキラした感じがするけど、実際はそんないいもんじゃないです。 何十年も「自分はダメ人間」という自己認識で生きてきたような人が、自分を受け入れるって相当キツい行為。 たとえるなら、小学校の夏休みの工作でみんな立派な作品を作ってきたのに、自分のだけが粗末でみすぼらしいものを作ってしまった時のような。 惨めで情けなくて、笑われるんじゃないか、バカにされるんじゃないかってビクビクして、できるだけみんなの注目を浴びないようにと