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新鮮な食材と繊細な味付け〜広州料理をご紹介〜

こんにちは、小羊です。

中華料理と言えば…
四川料理、浙江料理など様々な種類がありますが、中でも日本人に断トツの人気を誇るのが広東料理ですよね。

広東料理が中華8大料理の1つで、美食で有名な広東省の伝統料理であることは多くの人が知るところかと思います。厳密に言うと、広東料理は広東省あたりの伝統料理の総称であり、より詳細には広州料理、潮汕料理、客家料理などの細かい分類に分かれます。

今日はそんな広東料理の中でも特に日本でも有名且つお店も多い広州料理(広州菜)について紹介しますよ✨


早速、広州料理の主な特徴は以下の通り

  • 新鮮な食材の使用:魚介類、野菜、肉類など、広州料理では食材の新鮮さを重視。特に海や港に近い土地柄から、魚介類を使った料理が豊富。

  • 多様な食材:「4足のモノは机以外何でも食べる」との表現が生まれるほど食材が豊富。珍しいところでは、ハト、燕の巣、キジ、蛇などなど。

  • 新鮮な食材の味を活かす味付け:味付けはあっさりとしており、食材の自然な風味を活かすために、しょう油や塩、生姜、ネギなどのシンプルな調味料が使用した淡い味付け。

  • 多様な調理法: 蒸す、炒める、煮る、焼くなど多様な調理法を駆使。なんだ普通じゃん、と思うかもですが、広州料理では「蒸す」だけでも、清蒸(素材の風味をそのままに蒸す)、豉汁蒸(豉汁ソースで蒸す)、粉蒸(米粉をまぶして蒸す)、滑蒸(肉や魚を柔らかく滑らかに蒸す)エトセトラエトセトラ…。新鮮な食材の持つ旨味を引き出す調理法が何通りもあるのです。

  • 飲茶文化:中国茶と点心をセットで楽しむ食文化。次回記事で紹介予定。

では早速、具体的なメニューを見ていきましょう。

①清蒸海鲈鱼

広東料理の代表的な蒸し魚料理の一つで、特に新鮮なスズキを使用。まさに広東料理の極みとも言える料理で、しょう油、塩、ネギ、生姜、油といったシンプルな調味料で、スズキの旨味をどこまで引き出せるかに料理人の腕の良さがでます。
身は淡白で柔らかくふわふわ、ぜひご賞味いただきたい一品です。

②蜜汁叉烧

こちらはチャーシューの一種で、甘めのタレ(はちみつ、砂糖、しょう油、オイスターソース、五香粉など)で味付けしているのが特徴です。豚肉は脂身のある部分を使用していて柔らかいにもかかわらず、まったく胸焼け感がありません。また、焼き上げる際にタレを塗っているからか、タレもとても香ばしく薫りが良いです。

③中山乳鸽

こちらは広東省の中でも中山市の伝統料理。生後一ヶ月以内の若いハト(乳鸽)をじっくりと焼き上げた料理で、肉質が柔らかくジューシーなのが特徴。
鶏よりも可食部が少ないものの、そのジューシーさがクセになる逸品ですよ✨

④酸姜水煮牛肉

こちらも中山市の伝統料理の一つで、四川料理の「水煮牛肉」をベースにしつつ、中山独自の調味料や食材を加え、酸味と生姜の風味を強調した一品です。
酸菜や生姜の味が強く、四川の水煮牛肉よりも酸味が強くマイルドな味になっています。香りもとても良く、辛いものが苦手な方にもオススメできますよ。


広東料理、広州料理はとても種類が多く、これだけではとてもその魅力をお伝えしきれないところです。
そこで、次回は飲茶文化を紹介しつつ、折を見て広東料理の他の種類や、医食同源など別の観点から特集した広東料理など、また新しい記事を紹介しますので、乞うご期待!

では、再见🥰


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