家も車も人から貰える物だという思い込み(車編)
「自分の世界に新しい物を取り込みたかったら
実際にそれをすでに叶えた人に直接話を聞くのが
一番の近道だ」
10代の頃、友達に誘われて
夜職に就いていたことがあった。
成人式の着物代を貯めるという理由だけで
始めたため、野心などはなく
女子校の延長として伸び伸び働いていた。
ある冬の日、お店の子たちとスノボにいくことに
なり、Aちゃんが車を出してくれた。
「えー!自分で運転するの?自分の車?
かっこいい車だね!」
お給料貯めて買った車かな?と思いつつ
彼女の車を眺めていたら、
「お客様に貰ったんだ」と彼女。
そんなに目立った指名を取る子ではなかったので
ビックリして聞きなおした。
「え?どうやったら車なんて買ってもらえるの?
何したの?」
当時、パパ活ではなく援助交際という言葉が
流行っていたため、そういう類のことを
まさか彼女が?とおもわず聞いてしまったのだ。
彼女は
「何もしてないよ、車壊れちゃった。どうしよう、て言ったら、僕が買ってあげるって。
君が笑顔でいてくれるならそれでいいから、て」
え?!
彼女のスマイル=車1台?
私の価値観が吹き飛んだ瞬間だった。
え?笑顔でいるだけで車って貰えるの?
壊れちゃったから、新しいの欲しい、で
車って貰えるの?
そんなことある?
「Aちゃん彼氏いるよね?」
わたしは当時、彼氏がいるのに他の男性に
大金を使わせるのは悪である、という
思い込みを持っていたので、
続けて聞いてみた。(夜職向いてなさすぎ)
「いるよ、その人も彼氏いるの知ってる。
それでも私が幸せならそれでいいんだって
私の笑顔が見たいんだって」
彼女はギャル系でも清楚系でもない
普通の女の子だった。
…のが、逆に良かった。
そっか。
もしかしたら…私も車貰えるかも!
そんな気がした。
(だってあの子は美人だし!が発動しなかった)
そんなことがあったことをすっかり忘れて
暫くしたある日。
外車で迎えに来てくれた友人に何の意図もせず
「こないだバイクに乗ってたらキップきられちゃった。いいなあ、車。私も自分で運転してみたい」
と話したら
「じゃあ、この車あげるよ。新しいの買う予定だから。免許と車庫はある?」
と言い出したのだ。
え!!!
いざ車が貰えるとなったら、予想以上に慌てた。
車は人から貰える、を事前に
自分に許可していたから起きた流れなのに
実際、どうぞと来たら慌てるのだ。
実際、家でも車でも恋人でも仕事のチャンスでも
人を介して豊かさが雪崩れこんでくることって
結構ある。
それを、○○しなければ、という条件付けや
無料はあやしい、という思い込みや
裏の目的がどうのこうの、という勝手な猜疑心で
自分でブチ壊したり
無意識に受け取り拒否してスルーしたりしている。
車は最終的には管理ができないという
理由から受け取らなかった。
が…
意外とカステラ並みに
はいどうぞ、と渡されるものだと
この時に体感した。
車はタダで貰える、
これを自分の世界に取り込みたかったら
実際に無料で貰った人に話を直接聞くのが
一番の近道だと感じた。
Aちゃん、私の価値観を壊してくれて
ありがとう✨
そして、あのclaraで車貰えるなら
私も新車の1台位貰えるんじゃない?て
思いこみが簡単に変わってくれたら、嬉しい。