波瀾万丈のサッカーイスラエル代表
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
だんだん暑くなりつつ、台風が接近するとか、それてくれるといいですが。
さて、何かとニュースになっているガザ地区のイスラエルですが、日本と同じようにサッカーの代表があるのをご存知でしょうか。
日本にはあまり馴染みがないのは、欧州サッカー協会所属であり、ワールドカップ予選やアジアカップなどで対戦がないため、印象がないからです。
国自体はアジアにあるのに。
1928年に前身となる委任統治パレスチナ代表チームが結成された。このチームはユダヤ人選手で構成されており、アラブ人は参加していなかった。
イスラエル独立は第二次世界大戦後なので、それ以前からチームがあったようです。
1954年第2回マニラアジア大会がきっかけで、大会中の1954年5月8日に他の12か国と共にアジアサッカー連盟(AFC)を設立したが、加盟はしなかった。なお、アジアサッカー連盟(AFC)は政治的配慮から現在もなお、イスラエルをAFC創設メンバーとしては認めていない。それから2年後の1956年にイスラエルサッカー協会はAFCへ加盟し、1970年メキシコワールドカップにはアジア代表として出場した。
AFC創設のオリジナルメンバーにも関わらず、存在を無視されるという。唯一のワールドカップ出場はアジア代表として。
しかし、パレスチナ問題及び中東戦争等のイスラエル＝アラブ紛争により周辺アラブ諸国との関係が悪化し、アラブ諸国やインドネシア、北朝鮮、中国を中心とした対戦拒否、大会参加拒否などのボイコットが激化。それにより、AFCに所属しながらも1972年からAFCアジアカップへの出場を辞退せざるを得なくなった。1973年10月6日に第四次中東戦争が起こると、もはや対戦不可能な状態に陥った
中東戦争により、いろんな国から対戦拒否されるのはツラい。今でいうならロシアがそうなりそうですが。
翌1974年のテヘランアジア大会サッカー競技にイスラエル代表は出場した。大会では1次リーグ最終戦で日本を3-0で破り、2次リーグへ進出したが、2次リーグではクウェート、北朝鮮が対戦を拒否した。結果的に、イスラエル代表はこの2つの不戦勝(2試合とも2-0でイスラエル勝利の扱い)とビルマ（現ミャンマー）戦の1-0での勝利で決勝まで勝ち上がることになった。
ようやくでてきた日本ですが、イスラエルに大敗。当時はアマチュアでしたが。
対戦拒否による不戦勝二つに、1勝合わせて決勝進出って、もはやスポーツの国際試合の体をなしていない。
アリアメールスタジアムに10万人の観衆を集めた決勝では開催国のイランと対戦し、30分にイランのアデルハンのシュートをイスラエルのDFシュムが自陣ゴールに蹴り込んでしまい、結局、このオウンゴールで0-1で敗れた（イランはアジア大会初優勝）。結果的に、この試合がAFCとしての最後の試合となった。
イランと決勝て。当時はまだ1979年イラン革命前で、アメリカとは友好的でまともな国でした。オウンゴールで負けたのも気の毒ですが。
まだテヘランアジア大会期間中であったが、1974年9月14日にイランの首都テヘランでAFC総会が開催され、イスラエルの除名が決まった。AFC除名以降、地域連盟未所属のまま、活動することになった。
大会期間中に除名は屈辱的でしょう。
1950年、1954年、1966年、1982年にはヨーロッパ枠へ組み込まれ、その後オセアニアサッカー連盟（OFC）の暫定メンバーとなり、1986年、1990年にオセアニア予選へ参加し、遠方への遠征を強いられることとなった。1990年大会のオセアニア予選では、オセアニア代表としてコロンビアと大陸間プレーオフで対戦したが、2試合合計0-1で敗れ、オセアニア代表としての本大会出場はならなかった。
全く近くないオセアニア連盟所属となり、ワールドカップ予選は最高でプレーオフまで進んだようです。移動キツかったでしょう。
1992年からUEFAに加盟している。UEFA加盟後、FIFAワールドカップ、UEFA欧州選手権には出場できていない。
欧州サッカー連盟加盟し、落ち着いたものの、屈指のハイレベル地区でなかなか勝ち上がれない。
ここへきて昨年U20ワールドカップで日本はイスラエルに逆転負けを喫したように、若い世代が力をつけてきており、念願の欧州からのワールドカップ出場も近く見られるかもしれません。
3地区に加盟したのはイスラエルしかなく、今後もおそらくないでしょう。
それではまた。
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