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日帰り入浴施設のある寺 奥日光 天台宗日光山温泉寺 私の百寺巡礼119
温泉寺は、栃木県日光市湯元にある天台宗の寺院で、輪王寺の別院となっている。山号は日光山。本尊は薬師如来。庫裏には源泉から温泉を引いて湯船が作られており誰でも参篭できるようになっている。
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日光駅から路線バスで約90分。いろは坂で耳がキーンとなって、終点の「湯元温泉」のバス停で下車。バス停の目の前なので迷うことはない。
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日光東照宮と同じ敷地内にある輪王寺が管理されているようだ。
看板としてあった登記にも輪王寺さんの名が書かれていた。
私が今回利用した宿は、温泉寺の隣なのだが、目の前は湯畑と湿原であり、温泉寺の参道は鹿が多数いた。
人を襲うこともなく大人しかった。
お寺の中が入浴施設というのは本当に珍しい。とにかく、あちこちに行こう、温泉は宿のみでいい。という強行スケジュールでもあった為、利用はしなかったのだが、なかなか良い感じだ。
日光でも駅そばと違い、奥日光は本当の温泉というか。硫黄に溢れている。
そして、ここ温泉寺で硫黄の匂いを嗅ぎながら思ったのは、全国には「医王寺」という名のお寺がかなりあるという事だ。そして、私の知る限り、薬師如来を本尊としている。
多分、ここに出ているよりも実際は多いのではないかと思う。
で、薬師如来を本尊とする医王寺は、病の治癒を願う。
硫黄たっぷりの本物の温泉に浸かると、歩き疲れた脚の痛みや肩こりなどスッキリする。治癒力がある。
かつて、松尾芭蕉はここ日光の地を訪れた。
中禅寺湖ほとりにある二荒山神社中宮祠で登山の為に入山料を支払い、登っていく。
この入山という言葉が、やはり日本人の考えなのだ。
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ここ温泉寺の庭では芍薬の花が見頃であった。
都内、横浜ではもう花は終わっている。
さすが、標高1500mの地点。雨も降っていたことだし、寒かったので、硫黄の香りの熱めの湯は本当に有難かった。
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本来、芍薬は、ほんのりとバラのような香りがするのだが、この寺の芍薬は硫黄の香りがしていた。
芍薬よ 硫黄の香せし 奥日光
天台宗日光山温泉寺
栃木県日光市湯元2559−2559
武・JR日光駅より東武バス「湯元温泉」下車 徒歩5分