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もしも、私が「がん」になったら。~読書記録460~

もしも、私が「がん」になったら。 81歳、現役医師の準備と決意  2021年藤田 紘一郎 (著)


日本人の2人に1人ががんになる時代――。がんは誰もがなりうる病気です。家族や友人に見つかり、次は自分が……と恐ろしくなったこともあるかもしれません。でも、がんになったときどうするのかを「自分ごと」として考えたことはありますか。 人生100年時代、がんについて考えておくことは、自身の生き方を考えることでもあります。 あなたが、がんになったらどうするか? 妻や夫ががんになったら、どう生きるか? がんを寄せつけないためにできることはないか? 81歳、後期高齢者の元気な医師、藤田紘一郎先生と一緒に考えてみましょう。

藤田紘一郎(ふじた こういちろう) 医師・医学博士。
1939年、旧満州生まれ。東京医科歯科大学卒。東京大学大学院医学系研究科修了。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学大学院教授を歴任し、現在は東京医科歯科大学名誉教授。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。日本寄生虫学会賞、講談社出版文化賞・科学出版賞、日本文化振興会・社会文化功労章および国際文化栄誉賞など受賞多数。著者に『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい。』(光文社新書)、『免疫力』(ワニブックスPLUS新書)、『「腸」が喜ぶお酒の飲み方』(日本実業出版社)など多数。


私が藤田紘一郎先生を知ったのは、もう30年近くも前だ。
飼い猫が白血病の為に、ほぼ毎日通院していた動物病院の待合室本棚に藤田紘一郎先生の著書が沢山置かれていたのだ。待つ間、読んでいた。
先生は気軽に貸し出ししてくださり、当時、殆どの著書を読んでしまった気がする。
寄生虫学の先生で、サナダムシを自分の体内に飼い、きよみちゃん、と名付けていた。

久々に藤田先生の名を想い出したのは、Xで尊敬する医師が紹介してくださった本の解説をされていたからだ。


藤田先生の主張は変わらない。それは、先進医療にお任せではなく、免疫力重視ということだ。
癌になったらどうする?
年齢によっても考え方、対処は違うだろう。
若く、初期では手術、抗がん剤治療など必要かもしれない。
だが、80歳を過ぎてからもし宣告されたら?
これは1つのテーマとなっている。

もしも私がステージ4のがんになったら。私は人生を医療まかせにせず、自分がどう生きたいかに全身全霊を注ぐでしょう。医学に絶対はない以上、人生の大切な時間を、治療からくる苦痛に縛られるようなことをしたくないからです。(本書より)

「がんと共に生きる」好きなことをし、今の生活を継続。がんの治療に本気で取り組むとなると、こうも行かなくなるのだ。
「死生観」であるが、元気なうちから描いておくべきなのだ。

がんを治す為の治療は副作用をももたらす。健康な細胞にも影響し、本来の免疫力が落ちてしまうのだ。薬の副作用で吐き気と頭痛など。食べる事も出来ない。これでは免疫力は当然、落ちてしまう。それが果たしてよいことなのか?
病院が至る所にある都市部よりも、大きな病院のない田舎の方がピンピンコロリで、寝たきりにならず元気な人が多い。自分の身体を医者任せにしない。この結果なのだ。

藤田先生は、もう80歳を超えておられるからの「がん」に対しての考え方、死生観があるのだろう。もしも、若い人ならば治療すべき例も多いが。

結論として思ったのは、自分の身体を他人である医者任せにしない。身体の不調は自分でわかるし、特に何もないのに定期健診に行くことがあるのか?
私は、会社の強制の献身で、技師たちに嫌な言葉を浴びせられたから、正社員でなくなってからは行っていない。
とにかく、免疫力をあげる。
それが大事なのだ。

キャベツ、酢、味噌。これは良いらしい。
市販のドレッシングではなく、酢と味噌を適当に混ぜ合わせ、キャベツや野菜と食べる。
そんなレシピも沢山の良い本であった。



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