秩父最古の禅寺 秩父市 曹洞宗大林山廣見寺 私の百寺巡礼238
私がこのお寺を知ったのは、3月に宿泊した秩父和銅温泉でのパンフレットによってだ。
願い石巡礼なるものがあり、その中の1つに廣見寺があり、札所でもないから普通の檀家さんに収入を頼る一寺かな?と思っていたのだが、イヤイヤ申し訳ない。秩父の曹洞宗発祥の寺であり、寧ろ、現在札所となっている曹洞宗寺院は、こちらの末寺であるのだ。その時に行こうと思いつつも、あまりにも風が強く、2月よりも寒いよーー、彼岸過ぎてるやんかー!と文句を言いながら、そのまま西武線ですぐに帰宅してしまった。
七つの特色を持つ寺ということから、七色の名前を持つ寺「秩父虹寺」と称している。七つの特色は下記の通りである。
秩父曹洞宗発祥寺
秩父鬼門寺
秩父妙見寺
秩父曼荼羅寺
秩父華鬘寺
秩父石経寺
秩父願い石寺
廣見寺は、明徳2年(1391)天光良産てんこうりょうさん禅師によって開かれた、秩父地方の曹洞宗最古の寺であります。
天光良産てんこうりょうさん禅師は、曹洞宗第三の本山といわれる岩手県奥州市にある正法寺しょうぼうじ二世 月泉良印げっせんりょういん禅師の弟子で、その縁によって正法寺しょうぼうじ を本寺としています。
正法寺しょうぼうじは、大本山総持寺2世 峨山がさん禅師の一番弟子 無底良韶むていりょうしょう禅師が貞和4年(1348)に開かれた俗に東北の本山といわれる東北地方屈指の名刹です。無底良韶むていりょうしょう禅師は、住山14年にして遷化し、2代は兄弟弟子の月泉げっせん禅師が住職となり、正法寺しょうぼうじ発展に寄与します。
月泉げっせん禅師には、44人の弟子がおりその16番目の弟子が、天光良産てんこうりょうさん禅師であります。
と、こちらのページを見ると、その歴史が又素晴らしい。
見事なアヤメだ。
大野原駅からだとこちらの門になる。
入口に稲荷様が祀ってある。
想像を遥かに超える広さであった。
駅の方(正確に言うと、札所19番の竜石寺さんを管理されている宗福寺から線路を越えて)から行ったので、多分、裏門になるのかもしれない。
入ってすぐに山一面のお墓の数に圧倒された。それだけの歴史があるのだろう。
さすが!禅寺!という庭園は見事なもので、砂を綺麗にならした人に感謝したい。
6世 天秀彭盛てんしゅうほうせい大和尚が、文禄2年(1593)遷化されると、彭盛ほうせいさまには得法の弟子がおらず、旧吉田町清泉寺4世 清翁全吉せいおうぜんきつ大和尚の法を嗣つぐ照月全達しょうげつぜんたつ大和尚が7世となり、廣見寺に入りました。以来約150年間清泉寺の配下におかれる事になりました。
とあるのだが、この清泉寺。現在は私の同級生の弟が後を継いでいる。中学生の時に、私に「お前は本を読む力がある。もっと沢山読みなさない」と、図書館に行く楽しみを授けてくれたのが、国語教師であり当時の清泉寺の住職であった。
そんな歴史があったのか。。。
熱い、暑いで、あっという間に廻ってしまったのだが、次回は、曹洞宗寺院で得度した信仰心の篤い友人と行きたいと思う。
アヤメ咲く 秩父禅寺 しめやかに
曹洞宗大林山廣見寺
埼玉県秩父市下宮地町25−29
秩父鉄道・大野原駅より徒歩5分