少女パレアナ~読書記録149~
中学生の時に「あしながおじさん」から始まり、村岡花子訳にハマった。
その中でも一番好きな物語が「少女パレアナ」だ。
最近では、他の方々の訳された現代版もあるが、私には、やはり村岡花子訳!なのだ。
パレアナは、早くに母が亡くなり、牧師だった父と暮らしていたが、その父が亡くなった時に母の妹バレー・ハリントンに引き取られる事になった。
町でも有名な頑固な意地の悪い女性であり、脇役や読者からすると、
「なんて理不尽な!!」
と憤慨するような仕打ちをする叔母なのだが、パレアナは父から教わった「喜びの法則」で、起きる事すべてに喜びを見出し、それは周囲を変えていくのだった。
バレーとの暮らしにおいても。。。
こんな状況に置かれたら、耐えられないだろうし、文句を言うか、逃げるか、うつ病になるか。。。
などと思ってしまうのは私だけではないだろう。
聖書にある「いつも喜んでいなさい」テサロニケ人への手紙。
この言葉が、本書のテーマであるが、私が他の方の訳では、しっくりこなかったのは、これは聖書の教えをよく知っている村岡花子だからこそ、すらすらと訳せたのではないだろうか。
村岡花子は父がクリスチャンであり、現在の甲府教会にて洗礼を受けた。
戦時中も信仰を守り抜いた人であった。
尚、パレアナという名前であるが、アニメや他の人の訳では「ポリアンナ」ともなっている。
ラテン語では「ポリーナ」と言い、パウロの女性名である、と、アイルランド系神父から聴いた事がある。
なんにせよ、私自身の毎日は
「いつも怒っている」
「誰かにツッコミをしている」
「自分の身の上を嘆いている」
ので、少し、悔い改めて、パレアナに倣った生き方をしていきたい。