神仏習合 逗子市・真言宗海長山宗泰寺 私の百寺巡礼10
鎌倉時代に幾つかの寺院が創設された三浦半島。
逗子もその一つだ。
京急線・逗子・葉山駅の線路沿いにある三浦胤義(みうら たねよし)の碑。
執権・北条義時とは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公なり。
本日、私の勘違いから予定しない場所に行ってしまった。
それがこちらである。
(帰りに駅がわからなくなり、ヤマト運輸さんに教えていただき、感謝であります)
こちらは、逗子市桜山にある宗泰寺。
小高い丘にあり、眺めがよい。
山には無数のお墓。私は実は墓を観るのが大好きなのだ。書かれている事からわかる事がかなりある。
伯父の死の真相については、伯父の墓で知ったのだ。満州で亡くなったと、祖父母、親せきらから聞かされていたが、墓に書かれた文を読むと、戦後、ソ連の捕虜となりシベリアで亡くなっていた。つまり!!ソ連が条約を破らなかったら捕虜にはならなかったのだ。五木寛之先生じゃないけど、それも「運命」なのだろうか。
話が脱線してしまった。こちらにある墓には、戒名が書かれているのだが、真言宗らしい戒名ってあるのだろうか?
うちの父や祖母の戒名にそっくりの戒名があり、想いに浸ってしまった。
紫陽花の花々の中に遊ぶ野生のリスを見かけ、石段と山道を追いかけてみると、リスの逃げ込んだ先は、動物慰霊堂であった。
亡くなった猫たちの為に祈った。
さて、こちらは、寺の敷地内にある山の神社である。桜山神社ともいう。
以前、宗教学者の島田裕巳先生にお聴きしたのだが、このような山の神社は日本各地にあるという。
島田裕巳先生が言われるには、狩野英孝ちゃんの実家もそうではないかと。
昔に創建された寺院は、このように「神仏習合」というか、寺の敷地に鳥居があった場所も多かったようだ。
明治以降、神仏が切り離されたようだが、それはあくまでも政府に従う上辺の形であり、本来、日本人は、花の日には甘茶を貰いに行き、七五三お祝いは神社に行き、神社の祭りを楽しみ・・・
そんな在り方で良いのではないだろうか。
高野山真言宗海長山宗泰寺
神奈川県逗子市桜山7丁目7−1
京急線逗子・葉山駅より徒歩5分/JR横須賀線逗子駅より徒歩7分