タコが福を吸い寄せる 目黒区 天台宗不老山薬師寺成就院 私の百寺巡礼205
東急目蒲線不動前駅から目黒不動尊に向かう途中にあるのが成就院。
別名タコ薬師だ。
天台宗不老山薬師寺成就院は、三匹のタコに支えられた薬師如来像がご本尊であることから通称たこ薬師とも呼ばれている。
天台宗の宗祖、比叡山開山伝教大師最澄の高弟、慈覚大師円仁は栃木県壬生町生まれ、幼くして伝教大師をしたって比叡山に登り、学問修行に励まれました。
承和5年(832)唐に渡り、同14年帰国されるまでいろいろと苦学して、唐各地をまわり、たくさんの仏法を伝えて帰国されました(この時の旅行記が有名な「入唐求法巡礼行記」です。この本は先年、米国の元駐日大使ライシャワー氏が研究し、英訳出版されました。)大師は若いときから眼病を患い、40歳のとき、自ら薬師さまの小像を刻み、御入唐の時もこれを肌身につけて行かれましたが、お帰りの海路、波風が荒れましたので、その御持仏を海神に献じて、危急をのがれ、無事に筑紫の港に帰り着かれました。その後大師、諸国巡化のみぎり、肥前の松浦に行かれますと海上に光明を放ち、さきに海神にささげられたお薬師さまのお像が、蛸にのって浮かんでおられました。大師は随喜の涙にむせび給い、その後東国をめぐり天安2年(858)目黒の地に来られました時、諸病平癒のためとて、さきに松浦にて拝み奉った尊容をそのままに模して、一刀三礼、霊木にきざみ、護持の小像をその胎内に秘仏として納め、蛸薬師如来とたたえまつられました。かくして本尊の殊勝の12大願による福徳威力、信心の人は、心願ことごとく成就し、除災長寿の利益あまねく千年のいまに至るまで、弘く信仰されてきました。(寺院のページより)
こちらの説明書き、本堂の壁画を見ると、何故にタコ薬師と呼ばれているかがわかる。
薬師如来は元来、病治癒の祈願として祀られている。
そして、タコ。多幸(たこう)との語呂合わせもあり、吸盤がなんにでも吸い付く。そんな所から福を吸い寄せる。そんな所からタコ薬師と言われているらしい。
なかなかユニークだ。
見事な枝垂れ梅だ。
本堂には薬師如来が祀られている。
薬師如来は、東方浄瑠璃世界の教主であり、12の大願を発し、瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされています。諸病を治す法薬を与える医薬の仏さまとして信仰を集めています。当山の薬師如来は、坐像で、日光菩薩、月光菩薩を脇持とした薬師三尊像として安置され、1月8日の初薬師縁日にだけ、ご開帳となり、ガンやアトピーなど難病の平癒のため信仰されています。
(寺院ページより)
受付にあった招き猫。欲しいんですけど!と言うと、販売はしていない。とのことだった。
1. 災難身代りお守り300円
2. 奉納絵馬(願い事を書いて奉納)500円
3. 開運招福絵馬500円
4. 開運多幸お守り(桃・白茶)500円
5. 病難除け巾着お守り(紫・白)500円
6. 矢の根大絵馬(災難除け・芸能上達)3,000円
販売品はこちらとな。
違うんじゃーーー。あのタコに吸い付かれてる招き猫を商品化して欲しいんじゃーー。そうしたら、友人にあげる分として、10個以上は買うかも。
何やかんや言いながらも、個人的に楽しめたお寺であった。
天台宗不老山薬師寺成就院
東京都目黒区下目黒3丁目11−11
JR目黒駅から徒歩10分 東急目蒲線不動駅より徒歩7分