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エジプト十字架の秘密~読書記録457~

エジプト十字架の秘密 エラリー・クイーン (著), 越前 敏弥 (翻訳), 佐藤 桂 (翻訳)


サスペンスに満ちた推理劇! 国名シリーズ第5弾

ウェスト・ヴァージニアの片田舎でT字型のエジプト十字架を模して道標に磔にされた首なし死体が発見される。全てが“T”ずくめの奇怪な連続殺人の真相とは!? スリリングな展開に一気読み必至の名作!

こちらも読み応えたっぷり。飽きない。訳がいいのだろうが。
そういえば、私が中学生で始めて読んだエラリー・クィーンの作品がこれだった気がする。すっかり内容を忘れていたが。

テレビドラマの相棒、金田一少年の事件簿などは、エラリー・クィーンの影響をかなり受けているんだなというのが、かなりわかる作品だった。

首無しの死体。確かに怖い。ミステリーにはもってこいだ。
だが、「読者への挑戦」の前に、なんとなく
「これって、本当に殺されたのは警察で言ってる人?周りの証言者が言ってる人?被害者が誰かわからなくするために首を切断したんじゃあ」
と思ってしまったのだ。
うううむ。漫画の金田一少年の読み過ぎか。
その読みは当たっていたのだが。

だが、20世紀半ば。この作品が世に出た時はかなりの衝撃だったはずだ。

やはり、エラリー・クィーンは素晴らしい。


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